夢小説 いろいろ | ナノ
ぐだぐだですよ、明石くん
「主はんが怠惰の極みを貪っていますんで、自分も気の済むまで怠けようと思いますー。それじゃ、おやすみなさい」
「流石にその理屈はおかしいと思うよ……」
認めよう。やっすくて微妙な柄のTシャツに、地味なハーフパンツ。自室の座布団の上に寝転がり、扇風機の風を受けながらなんとなく端末を弄っている、この姿。何か目的がある訳でもなく、私はぼーっとしていた。だらけまくっている自覚は流石にあった。
その辺に転がっている明石を私がどうこう言えないんじゃ?と思うのが普通だろう。
ただ私は既に今日分の仕事は終わっているからこうしていられるのであって、明石は違う。朝も大体同じようにゴロゴロしてたじゃないか。君に堂々とサボる権利はないのだ。
「暑いんですもーん。ええやろー」
「ちょっと、こら。それ以上脱がな……もうほぼ全裸じゃん!流石に私の前では少しくらい慎んだらどうなの?長谷部に言うよ?」
「うぇえ、それは真面目に困りますわぁ……でも暑い……。どうしろって言うんですかほんま……」
「エアコン機能なら10日以内に実装されるってさ。工事の手配したから、悪いけどそれまで待って」
「ならそれまで自分はこの格好で過ごしますんで」
「……蛍丸に呆れられるよ?嫌でしょ?」
「こんなぐでぐでなの主はんの前だけなんで問題ないですなあ」
「もうやだ……」
素知らぬ顔でパタパタと自身を扇ぐこの男、現在ほぼパンイチである。男の人には羞恥心がないのだろうか……。
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