夢小説 いろいろ | ナノ




人妻うさぎちゃん、ねとられいぷ!





けもぱろ。


「さくらが綺麗……!もうすっかり春なんだ。お散歩したいなぁ」

吉良さんのお家で一人、ふかふかのソファーに乗っかった一匹のうさぎさん―――なまえは、物憂げな顔で外を眺めていました。さっきからなまえは、そわそわ、うずうずと落ち着きのない様子で幾度も外を見てはため息をつくばかり。
白いカーテンの外側には、春爛漫の景色が広がっています。

厳しい冬が過ぎ、この森にもやっと春が訪れました。
花が咲き、日が射し、美味しい食べ物が育つ―――なまえが心待ちにしていた季節です。

窓の外には満開のさくら。時折吹く風に攫われて、ピンクの花びらがまるで紙吹雪のように森を舞い踊ります。所々に木漏れ日が差し込む様子はとても美しく、まるで絵画の中のような幻想的な世界が広がっていました。
窓越しからでも微かに感じられる、暖かでキラキラな春の気配。なまえは目を輝かせながらその様子を見つめる事しかできません。
今はこうして旦那さんの吉良さんに、何から何までお世話をしてもらっている彼女ですが、元はといえば野うさぎの身。春の野を自由に飛び跳ねたいという気持ちは段々と強くなってしまいます。野生の本能は疼くばかりでどうしようもありません。

「はぁ〜あ。きちんとお留守番していなさいって吉影さんには言い付けられたけど……。でも、こんなにいい天気なのに家に閉じこもってるっていうのも、やっぱりちょっと……だよね!?少しくらいお外に出ちゃっても、きっと仕方ないよね…?ううう、どうしよう……?」

なまえは愛する旦那さまの言いつけと己の欲求の間で揺れていました。一人で外に出てはダメだと言われて頷いたものの、今考えると納得のいかない話です。吉良さん同伴の元でしか出歩けないなんて、まるで子供扱いだ、となまえは頬を膨らませました。自分は彼のお嫁さんだというのに、なぜこうも過保護なのでしょう?よく考えるとこんな約束は横暴で、納得がいきません。

窓にぺったりとほっぺを押し付け、ぴくぴくと鼻をひくつかせてみても、窓の閉まった部屋の中からではお花の香りひとつしません。より一層窓の外の景色が恋しく感じられるばかりで、なまえはうさ耳をだらんと垂らしてしょんぼりしてしまいます。長い睫毛が伏せられ、お人形のような端正な顔に影を落としていました。

「あぅぅ……!やっぱりだめかなぁ……だめだよね……。はぁ……。奥さんとして、吉影さんを心配させちゃいけない、もんね……」

揺れに揺れていたなまえでしたが、どうやら吉良さんの言いつけを守る方に軍配があがったようです。
泣く泣く諦めたなまえはうつ伏せにソファに倒れ込み、やがてぐでーんと力なく伸びたきり動かなくなってしまいました。
こうしていると、まるでぬいぐるみのよう。

しかし、太陽を浴びてぬくぬくしたいと思うのは動物ゆえの本能。元々森のお散歩が趣味だったなまえが、我慢できる筈なんてないのです。
しばらく電池切れのように伏していたなまえでしたが、うずうずする心のざわつきは一向に収まらないばかりか、次第に大きくなっていくという有様。諦めの宿っていた瞳は爛々と輝きを取り戻し、胸に秘めた好奇心だってちっとも衰えてはくれません。
窓の外からほうほけきょと春告鳥の声が聞こえたのを合図に、なまえはとうとう飛び起きてしまったのでした。

「……ああもう駄目、我慢できない!ちょっとだけ、すぐ帰るんだからそんなに問題ないと思うし……!むしろ私一人でも全然大丈夫でしたよーって報告して、後で吉影さんにも分かって貰えばいい……よね!行っちゃお!!」

弾かれたようにソファーから降りると、履いていたスリッパを放り出して一直線に玄関へと向かいます。あるのはもはや、とにかく外に出たい一心のみでした。
吉良さんが狩りから帰ってくるまでの、ほんの少しの間だけ……。
靴を履いて玄関のドアを静かに開けたなまえは、きょろきょろと左右を見回して安全確認を済ませると、そろり、そろりと抜き足差し足。
ついに吉良さんのおうちから出てしまったのでした。

地面に降り立つと同時に胸をいっぱいに満たした春の匂いに、塞いでいたなまえの表情がパアッと明るくなります。
一旦心の枷が外れてしまえば、もう気にすることなどありません。なまえは自由に、心のままに野へ駆け出していきました。
帰り道で綺麗なお花でも積んで、吉良さんに渡せばきっと大目に見てくれる、そう思って。




*******



なまえは春風にそよいで乱れる黒髪を手で押さえ、はしゃぎながら木々の間を駆けていきます。よほどお外が嬉しいのでしょう。心が踊り出すような、久し振りの開放感でいっぱいでした。
足が地面を蹴ってぐんと前へ進むたび、体が軽やかになっていくのを感じます。まるで羽が生えたような、背中の荷物を降ろしたような、なまえはそんな心地さえ感じました。

別に、吉良さんとの生活が嫌なわけではありません。ただ、たまにその愛情を息苦しく感じる事があるだけです。

―――じわじわと搦めとるような深い愛情が。
―――なまえの一挙一動すら見逃さないというような鋭い視線が。
―――心と身体の全てを支配したがる振る舞いが。
―――それらを少しだけ、怖いと。

旦那さまの事をそんな風に思うなんて失礼だ……と、はじめは自分の気持ちに見て見ぬ振りをしていたなまえでしたが、しかしどうしたって怖いものは怖いのです。
吉良さんのことは大好きです。でも、たまに怖いのです。

そんな日々の微妙な息苦しさから解き放たれた今、なまえはどこまでも自由でした。

木々の合間を縫い、ひたすらに走るなまえ。
何も考えずに部屋着のままで飛び出してきたせいで、運動には不適切な格好です。
ゆるい白の短パンから伸びる素足は眩しく、瑞々しい若さを主張して、見る者の劣情を誘います。桃色のキャミソールは薄っぺらいせいで、一目見てしなやかな女体の凹凸が丸分かりという有様。走りに合わせて豊満な胸がぽよぽよと上下に揺れ、今にも肩紐がずり落ちそうになっています。あまりに危うすぎるこの格好を目にして、劣情を催さない雄はいないでしょう。
ちなみに言うと、このコーディネートは100パーセント吉良さんの趣味でした。あくまで自宅内で愛でる事を前提としていたため、外を出歩くことは想定されていません。


「はぁ、はぁっ……、もう無理ぃ……!久し振りに全力疾走しちゃった〜っ……!!やっぱりお外なんて何も怖くなかったや。運動できるし、気持ちいいし、いい事づくめだよね……!」

そんな己の姿のえっちさにも気付かず、無邪気なうさぎは楽しそうにはしゃいでいました。
やがて森を抜けたなまえが降り立ったのは、ひらけた花畑。甘い香りがなまえを出迎えてくれます。
額ににじむ汗を拭うと、爽やかな疲労感が全身を緩く包み込みました。そのまま花畑に背中を預けて倒れ込めば、真上にはどこまでも高い空が広がっています。お家の中からでは絶対に見ることの出来ない景色です。

「んんっ、はぁ、はぁ……。えへへへ、のど、が……ひゅーひゅーする〜……」


頬を流れ落ちる汗を感じながら、肩で息をし、どくどくとうるさく響く鼓動に耳を傾けます。
全身に満ちていく達成感に、なまえは自然と笑っていました。
こんなにスッキリとした気分になれるのなら、もっと早く外に出ておけば良かった。そんな気持ちです。

吉良さんがなまえを家に閉じ込めておこうとしていたのは、何も独占欲にかられてだけの為ではありません。最近この森で、危険なよそ者がフラフラしているとの噂が入ったからです。
恐らく狩りでもしに来た者でしょう。うさぎなんて格好の獲物になりかねないからこそ、吉良さんは強く警戒していたのです。
しかしそうとは知らないなまえはどこまでも呑気なものでした。
寝転んだまま見上げる空はどこまでも遠く、高く、広がっています。

「それにしても、こんなに桜が咲いてるなんて……!今年は満開だなぁ。やっぱり綺麗……!」

「ふぅ。こんなに素敵な景色が見られたんだから、外に出た甲斐あったぁ……」

春のお花の匂いをくんくんとかいで回るうさぎの姿を、早速遠くの木陰から見ている者がいました。
……これが吉良さんであったなら、言いつけを守らずに外出した事へのお仕置き程度で済んだかもしれせんでしたが、残念な事に現実はそう優しくはありません。
春を楽しむ呑気なうさぎの姿。それを熱いまなざしで吟味するように見つめる大きなケモノが一匹、爛々と目を輝かせ、遠くの木陰から頭を出しています。

「小さくてふわふわとしていて……なんて可愛い前足なんだ……!尻尾が丸くて耳が長いから、あれは……うさぎか?」

ギラついた瞳で獲物に狙いを定めたのは、噂の大型肉食獣、ハイ吉良さんでした。威風堂々といった佇まいからは、自信が満ち溢れているかのよう。銀色の毛並みが美しく、口からは大きくて立派な牙がのぞいています。こんな獰猛な生き物に襲われたら誰だってひとたまりもありません。

ハイ吉良さんは木陰でじっと身を潜め、はしゃぐうさぎさんの姿を見つめています。どうしたことでしょう?いつもの狩りの手順に従って、さっさと喉元に噛み付いて喰らってしまえばいいものの、どうしてもそれができません。なんだかまだ食べたくないような……いや、もうちょっとあのうさぎを観察していたいような……。

「ううっ……なんだあのうさぎは……。なんというか、可愛いな……。腹の底がぞわぞわするぞ……」

ハイ吉良さんは初めての感覚に戸惑っていました。

太陽の光を浴びてぽわっと膨らむ小さな尻尾。
草原にコロコロと身を転がす度に揺れるスカート。
野辺に咲く花に花を寄せては、ふわりと微笑むその表情……。
うさぎさんの仕草のひとつひとつがハイ吉良さんの心をくすぐってなりません。見ているだけで食欲とは別の何かがうずうずと騒ぎ出し、知らず知らずのうちに口角が上がってしまいます。

なんということでしょう。相手は獲物だというのに、一目見てすっかり心を奪われてしまったのです。

こんなことは初めてです。
今までは獲物を好きなようにいたぶり殺す事しか興味はありませんでしたが、喰らい尽くしてしまうにはどうにも惜しい存在を前にして、ハイ吉良さんは少し考え込みました。

「……そうだ。うちで飼うか。せっかくだからな」

ハイ吉良さんは長い事一人暮らしです。平穏で単調な毎日の繰り返しで彼は満足でしたが、たまには気まぐれを起こしたっていいでしょう。小さな雌うさぎを捕まえて一匹飼うくらいなら造作もない事です。

夢中で草むらでゴロゴロしているうさぎさんは、迫り来る最悪の危機に気付けません。呑気にたんぽぽの葉を食んでいます。可愛いものですが、今はその可愛らしさが命取りとなっているのです。
―――なまえの死角から、ハイ吉良さんはゆっくりと近づきます。その大きな体躯を木陰に隠して、じりじりとなまえとの距離を詰めていくたびに胸が高鳴りました。不思議と今までのどんな狩りより興奮している体を自覚して、静かに熱い息を吐きます。
―――あと2メートル。運動能力の優れた白虎の体なら、木陰から躍り出てすぐにあの子に飛び掛かれます。いつもの狩りの癖であの子の喉元にまで噛みつかないようにと注意をしながら、その時を待ち続けます。

「ふー!お日さまは気持ちいいし、春のたんぽぽも美味しい!吉良さんはお外が危ないって言っていたけど、やっぱりちょっとなら全然大丈夫だったなぁ」

「ふふふ、よしかげさんったら大袈裟なんだから」



背後から抱きつく。

「きゃぁああッ!?!?ッひ……!?だれ!?誰なの!?」

大きな白虎。


愛撫



「よく見ると、きみ……いやらしい格好をしているなァ?」
「えっ……これは別に、普通の部屋着で……、ひっ!?」

ぱちん、ぱちん。
ハイ吉良さんの指がキャミソールの肩紐を引っ掛けては放します。

服の上からスリスリ、スリスリと乳首を撫でられてはなまえも否応無しに感じてしまいます。

「……きみ、下着をつけていないのかね?」
「ひいっ!変なところ触らないで下さっ……いやっ、いやぁあ……!!」




「や……やめてえ!!やめて下さい!!わたっ、私っ、もうつがいのオスがいますから!だからあなたのお嫁さんにはなれません……!!」
「ンン?……なんだ、きみ、人妻なのかい?」
「そ、そうです。私もう結婚しているんですよ……!だから他のオスと交尾しちゃダメって、旦那さまに言われてるんです……。だから絶対に嫌ですし、駄目です」

「ふむ。しかし問題ないなぁ。旦那とやらは、後でわたしが食い殺してやろう。うさぎなんて相手にもならないからな。そしてこれからはわたしが守ってやるから問題ないよ」
「ひっ……!?ち、違……!!私の旦那さまはうさぎじゃありません、あ、あなたなんて」




「ぐるるる可愛いなぁ。きみ、名前は何て言うんだい」
「いやあ……!!吉影さん助けてぇ……ごめんなさい、ごめんなさい……!ひっく、ぐすっ……うぅっ、うぇぇえん……!!むぎゃっ!?」

突然、がっ、と頬を掴まれ、なまえは目をまん丸くします。乱暴な振る舞いを受けると、どうしても身が竦んで頭が真っ白になってしまいます。
固まるなまえの耳元に顔を寄せた白虎は、静かな口調で問いかけました。

「……おい、わたしが名前を聞いているんだ。答えなさい」
「ふ、ぅぅう……」

恐怖。
吉影さんにこんなに怖い事をされた事なんてありません。あまりの威圧感に、なまえのおまたからは、しょろろ……とおしっこが漏れてしまっています。可哀想に、なまえは呆然としたまま足をガクガクと震わせるばかり。

「おや……?こんな時におしっこなんかして、いけないね。随分とはしたないお嬢さんのようだ」


ハメる


なまえなんかよりずっと体格の良い虎のペニス。隆々と勃起して天を向く、皮の剥けたモノ。小さなうさぎさんは息を呑み、しばし唖然。目を丸くしたなまえはごくりと唾を飲み込みました。
こんなに大きな性器が、自分のような小動物に挿入るワケがありません。死んでしまいます。


小動物の必死の抵抗も、虎さんにはないも同然。小さな体を一方的に組み伏せると、なまえに乗っかり押さえつけました。


きゅうきゅうとうねり、甘えるように絡みつく膣肉の淫靡さに、ハイ吉良さんは蕩けるような快感を感じています。




「わたしのモノになれッ

どびゅるるるるっびゅッッびゅぼぼぉおッ
濁流のような精液が小さな子宮の奥に叩きつけられてゆきます。子宮をたぷたぷに溺れさせるような力強い射精。量が多すぎて、なまえのおまんこからは出したそばから新鮮精液が漏れてしまっています。

可愛らしい雌に中出しするという最上の快楽に、ハイ吉良さんも情けなく感じ入っていました。




ケモノの世界は弱肉強食、それが自然の摂理であり、揺るがない掟です。




ハイ吉良堕ちする夢主ちゃん。



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