夢小説 ジョジョの奇妙な冒険 | ナノ




「実は男なんです」



(※吉良さんが変態です。)


「今まで黙っていてごめんなさい。私……実は男なんです!」
「そうかい、それは驚きだね。いやあ、まさかこんなに可愛いなまえが男だったなんて……。ところでわたしは実は女なんだ。奇遇なことにね」
「なあんだ。それならこれからも変わらずお付き合いできますね!」
「ああ。良かった良かった」


ノリよく嘘に嘘で返す吉良さん。咄嗟の頭の回転の速さになまえも感服でした。さすがです!
さっさと爪切り道具を片した吉良さんは縁側に腰掛けると、自分の膝の上になまえを座らせました。なまえのお腹へ腕を回して優しく抱きしめると、吉良さんはうとうとし始めました。アホなやり取りを楽しんだあとは、二人で日向ぼっこをするようです。
春の温かな風が頬を撫でる感触に、なまえは心地好さそうに目を細めています。


「……にしても、もっとマシな嘘はなかったのかい、なまえ?自分が男だなんて……上手く騙してやろうという意気込みが感じられないんだが」
「いいんですよ、内容なんて何でも。元々ちょっとイタズラをしようと思っただけでしたので……。分かりやすい方が変なトラブルにならなくて平和ですしねぇ。嘘か本当か絶妙に分かりにくい事を言われても困っちゃう気もしますし……」
「それもそうかもしれないがね。しかしいまいち面白味に欠ける気がするよ」
「うーん、む、難しい……!じゃあ……吉影さんが思う絶妙な嘘ってどんなのですか?」
「そうだね、例えば……」


なまえの肩に顎を乗せている吉影さんはしばし考えました。そして空を見上げているなまえの横顔をチラリと見たあと、やはり眠そうな様子で変な事を口走ります。


「わたしが実はたまに……寝ているなまえの手を借りて自慰をしているとか……」
「えっ……」
「なまえに本当に友人が一人もいないのか確認するために、平日に有休を取ってきみの後を丸一日付け回してみた事がある、とか……」
「は?」
「実は一回だけ、なまえの分の食事の隠し味に、……フフ。精液を混ぜてみた事が……あるとか」
「……うっ」


春の麗らかな日和にはとても相応しくない酷すぎる話に、なまえは口元を押さえて青い顔をしています。
抗議の目線で吉良さんの方を振り返れば、まるで気にも留めていないといった風の眠そうな吉良さんと目が合います。


「嘘だよ、嘘。ホラ、絶妙だったろう……?」
「……サイテーですよ?」



- 怪しい嘘……?END -



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