夢小説 ジョジョの奇妙な冒険 | ナノ
うそのひ。
(※R-18の表記がある選択肢に関しては淫語・ハートマーク多用のため、苦手な方はご注意ください。)
四月一日。
今日はかの有名なエイプリルフールです。
けっこうな知名度を誇るこのイベントですが、その起源は不明だそう。まあそんな事はどうでもいいのです。
重要なのは、今日が「嘘をついても許される日」だという事なのですから。
なまえは密かにこの日を心待ちにしていたのです。吉良さんに変なちょっかいをかけるなんて事は普段はあまり出来ませんが、こういった機会ならば別。むしろちょっとしたイベント事だと思って楽しみたいものです。
人を傷付けるような嘘やトラブルを招くような嘘は良識的にダメですから、もちろんそういうの以外で。その辺の節度は守って、なまえは彼に嘘をついてみようと目論んでいます。ついでにびっくりした顔も見られれば作戦は大成功です!
(まあ、吉影さんの事だから大抵のことじゃ驚かないだろうけど……。とりあえずチャレンジしてみようっと!)
吉影さんはどこだろう、となまえはワクワクした面持ちで吉良邸の廊下を歩きます。向かう先は一つ。
(あ……やっぱりここにいた!)
案の定、縁側の定位置に新聞紙を広げて、爪を切っています。哀愁漂う背中が、なまえはなんだか好きでした。
吉良さんはなまえと一緒ではない時、大抵ここか自室にいるので、広すぎる吉良邸といえども彼を探すのにはあまり苦労を要しません。
ちょうどキリよく両足の爪を切り終えたのを見計らい、なまえは畳の上をとすとすと歩いて、彼の背中に近づきました。
「吉影さん、吉影さん」
「ん……どうしたんだい、なまえ」
振り向いた吉良さん。青い穏やかな瞳と目が合い、なまえは少しドキリとしてしまいました。
これからこの人に嘘をつくんだ、と思うとどうしても変に緊張してしまいます。それでもきっとこういう日なんですから、吉良さんだってちょっとからかったって寛大な心で許してくれるでしょう。
……ちょっと怖い所ですが、まあ、あまりに失礼な事さえ言わなければ大丈夫なはず。
「あの、吉影さん。実は私……」
なんて言おう?
∇「パンツをはいていません」 (R-18)
∇「男なんです」 (R-15)
∇「妊娠しました」
∇「好きな人ができちゃって……」
∇「告白されちゃって……」 (R-18)
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