公王(の手)×放浪者
ふたなり主人公






「ふぁ、…あ、ひぁあっ!」

下肢に巻き付いた手がずにずにと上下するのに合わせ、男の口端からくにゃりとした熱混じりの声が漏れる。

両脚を無理矢理開かされ、一般に比べてそれなりに映える勃ちあがった下肢の先端からは与えられる刺激に耐えきれず先走りが溢れ、血の気の無い手に擦られる度に、にりゅ、にちっと粘質な音を立てて、聴覚を通し刺激は更に増していく。

「…も、止めてぇっ…たのむよおっ」

掻き消えそうな声で僅かばかりの抵抗を示してみるも、手は動きを止めない。
それどころか、2、3と新たな手が背後の真闇から蛇ののた打つように現れ、先走りを吐く下肢のすぐ下、普通、男には無い筈の孔に慣れた様子でずるりと入り込んだ。
途端男の体が仰け反りがくりと震え、まるで女が吐(ツ)くような息が半開きになった口の端から吐き出された。

「ひぁ、あ、やだ、嫌だぁっ、止め…―――ッ!!!」



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