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「……おい」
「ふぁい!?」
「教科書見せろ」
「あっ…どぞ…」
やばい、言い方間違えた…
流氷に変な印象持たれたか?
くそっ、どうにかするしか…
「お前は…?」
「ん?俺は別にいいよー」
「いや良くねぇだろ」
教科書を受け取り、話し掛ければ
流氷は気楽に笑いながら言う
俺はそれに安堵ついたが…
「(流石に借りた教科書を
一人で見るわけにはいかねぇ…)」
俺はゆっくりと
流氷の机に自分の机を引っ付けることにした
……我ながら大胆だと思う
「塑琉奈よかったじゃん!!
隣、イケメンだよ!!」
「ちょwやめろw
正直オラハァハァしてっぞww」
「…………」
そっ、そうなのか!?
嬉しいがまだその段階は…
べっ、別に嫌じゃねぇけど!!
ああああ!!
指が震えて教科書がうまく開けねぇ!!!!
俺は動揺してそれから
少し話すこともままらなかった
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