盾神短編 | ナノ




ああ、今日も学校かよ
めんどくせぇ…



俺はそう思いながらも
なぜ毎日欠かさず学校を来る理由がある



それがあれ



「ほわたぁあー!!」

「しゅわっち!!」



毎日、ダチと楽しそうに戯れてる
あいつを見るため


俺と歳も変わらねぇのに
無邪気に笑って遊ぶ姿に
何故かいとおしさを感じて

目を離せずにはいられなかった



「ぷにゃあー」



今日も俺は机で顔を隠しながら
流氷の様子を見ていると


予鈴がなり、俺の隣である机に
流氷は独特な鳴き声を上げて座る




ぷにゃあーって……

なんでんな可愛い声で鳴くんだコイツ!!




俺は頭の中で悶えながらも
突っ伏してる状態で
隙間からチラリと流氷を見れば

流氷も俺を見ていて
思わず肩をびくりと跳ねた



「(なっ…!?バレたか!?)」

「………」ジィイイイ



ドキドキ高鳴る心臓を
止めるように言い聞かせながら

俺は俺で見つめてる流氷から
目を離すことができない


だが肝心の流氷は何も言わず
見つめるだけで…



「………」ガバッ



俺は痺れを切らして起き上がる

そして流氷を見てやれば
顔を反らされてしまった



「(なんだ…起き上がり損じゃねぇか…)」



俺は少し虚しくなって
流氷を見つめてれば

何故か嬉しそうに笑いながら
黒板を見つめていて


「(あ…、そうでもねぇ…)」

それを見れたことに
俺はまた胸高鳴る

気が付けば
思わず声を掛けてしまった



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