盾神短編 | ナノ




くそ……訳わかんねぇ

変な呪文唱えてんじゃねーよ



俺はこの授業だけ起きているが
勉強なんかする筈なく

先公が言うことが
耳から耳へと流れてゆく

流氷と近くにいれるだけで今は満足だ

…………
満足なんだが…

教科書借りといて
なにもしねぇのは癪だ

けどさっぱりわからん



「なあ…これどうやんだ」

「あー、これは…」



思いきって流氷に聞いてみれば

流氷が教科書を覗くのに
シャンプーの香りが俺の鼻を掠める




あっ…オレンジの香り…



トクン、
また心臓が高鳴る



「先ずこの二つが等しいだろ?…んで」

「……ああ」



こいつこんないい香りしてんのか…

顔…近いし…

……あれ…
何考えてんだ俺…




「……どうした?」

「いや……!!」




顔を上げ、声を掛けられ
俺は顔を見られたくなくて反らす

するとその瞬間に
授業終了の鐘が鳴り響いた




くそ………
もう終わりかよ…





「おーい」

「なっ、なんだ」

「授業おわたおっお」

「あ…ああ」




俺は渋々返事をして
名残惜しくゆっくり
流氷から机を離す



俺は息を吐いて
精一杯流氷にこう言った




「あっ…ありがと…な」

「え!?あんパン爆発!?」



するとこいつ…
肝心なところ聞き間違えやがった

なんて耳悪いんだコノヤロウ

まあ…そこも好きだが…



「なんだよー
なんであんパン爆発すんだよー
あんこ飛沫じゃねーかよー」



聞き間違えたままで声を上げる流氷
またいとおしさが込み上げる



「あんこ飛沫とかwベタベタやなw」

「いいと思うよ!!
俺、甘いの大好き!!」

「わかった、饅頭やるからもちつけw」

「わーい!!」



俺はまた机に突っ伏したまま
その会話を耳に入れ、

嬉しそうに饅頭を
頬張る流氷をみやる





くそ………
次は饅頭持ってくるか




そして俺はまた決心をした









おわり?





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キョウヤサイドです
クソヘタレだなw
キョウヤじゃないw

学校イメージは勿論
俺の日常生活をもとに構成w




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