背の低かった年下の男の子はいつの間にか私よりも大きくなっていた。
「………」
いつからだろう?
差し出される手が私の手を包み込むようになったのは。
私を呼ぶ声が低くなっていたのは。
「なんか……」
「どうしたトモミちゃん」
「くやしい」
「え」
固まるきり丸を引き寄せ頬に口づける。途端に真っ赤になったきり丸を見て、満足。
だって悔しいじゃない。成長していく姿にどきどきさせられっぱなしなのは。
ひとつくらい、私がまだ優位でも良いじゃない。
***
きりトモかわいいです。
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