>>2013/03/15 15:15
─ベルセルク劇場版三部感想

(追記)

「良かった・面白かったところ」

・冒頭の獄中のグリフィスによるガッツ関連の独白を言葉ではなく映像で表現していて新しかったです。掠れ声の演技に関しては森川さんの演技の印象が強かったため「先入観で観てしまうかも」と不安だったので丁度良かったと思いました(櫻井さんの声も好きなんですけどね…)ちなみにここ、賛否両論だったようですが、私は結構好きでした。映画ならではの表現で、良かったと思います。

・牢獄での救出の場面は、ほぼ原作通りでした。茶風林氏の拷問官は似合いすぎた…確か旧アニにもユービック役で出演してらっしゃいましたよね。今回もあてててちょっと笑ってしまった…だってはまり役すぎる…よ!あと、牢獄でガッツと再会した時のグリフィスって恨みみたいな感情も少なからずあるように思っていたのですが、今回の櫻井さんも憎しみを感じさせる演技をなさっていたので、やっぱりそういった解釈が一般的なのかもと思いました。首に手をあてるシーン、やっぱり萌えてしまった...

・グリフィスに甲冑を着せるシーン、ありました!グリフィスを気遣うガッツと、痛々しいグリフィスが切なかった。尺は短かったんですけど、印象に残る1シーンでした。岩永さんの演技が自然で良かったです。

・ガツキャスのラブシーンの後に王様登場シーンがきてました。ガッツ、全裸で対峙です。ガッツの股間が丁度見えないよう漫画的工夫がなされていたんですけど、これ18禁Verだと見えるのかな…。蛇足ですが、今回期待されていたであろうラブシーンは、全然えろくなかったです。BLエロゲより、えろくなかった(この基準である)。私はどっちかというと、ベルセルクにエロを求めていないので、この程度で良かったな〜というのが本音です。

・グリフィスがキャスカを馬車で押し倒すシーンに、キャスがグリを持ち上げるシーンが追加。グリの弱い姿をうまく表現できてました。パンフの対談で三浦先生も「うまい!」と仰っていました。また、押し倒す動機がどう観ても「ガッツを引き留めるため」な表現がなされており、一緒に観に行ったアニヲタ(NOT腐)も「グリフィスってホモでしょ」と疑うレベルでした。察しがいいアニヲタです。

・ラストの凌辱シーンで、ずっとグリがガッツを見ていました…本当に、ずっと見てました(強調)。漫画で観るより長かったような。このシーンについてもアニヲタは「グリフィス、やってるときガッツのこと観すぎなんだけど」と混乱してました。いや、原作もそうだからね…しょうがないんだよ。まさかあそこまで、見つめ続けるとはびっくりですけど…

・戦闘シーンはもちろん、普段のさり気ない動きにもアニメならではの遊びがあり、観ていて楽しかった。アニメはこうでなくっちゃね!って思いました。

・蝕でのガッツの腕を切り落とすシーンがリアルでした…一番力入れてたんじゃないの?ってぐらい、肉と肉が離れる瞬間が…やりすぎなくらいに実写的でした。すごいよ、これアニメですよねって思いましたよ。

・全体的にCGの違和感がかなり軽減してました。動きや表情が自然で、「あ、CGだわ」と感じるところがあまりなかったです。正直前作までCGのモブがどうしても人形に見えてしまって正直ちょっと笑っちゃうポイントだったんですが、今回はあまり気になりませんでした

以上とりあえず良かった感想でした。以下、面白かった前提で、不満だったところを書いていきます。

「不満だったところ」

・蝕のシーンで一瞬だけほんの5秒くらい、ガッツが短調に動くところがありました。それまでの戦闘が素晴らしかったために、ちょっと気になってしまいました…

・掌がグリを覆うシーンでのグリの表情が原作・旧アニと違いました。涼しげな吹っ切れた笑顔で、口元に浮かべた笑みが味気ないものに感じてしまいました。原作のどうしょうもない切なさが足りない…ここも解釈の違いなんでしょうけども…でも櫻井さんがあそこのグリフィスは「またおまえは来るんだな」的な感情を持っている解釈だったと仰っていて、嬉しかったです。あの表情からはちょっとそういう印象は持てなかったんですけど、本心ではそうだった、という解釈をすることにします。

↑上記、二回目の鑑賞で印象変わりました。明るさの関係で一回目は分からなかったけども、結構優しくて切ない表情してた。でも、本当によく見ないとわからないよ!!

・蝕の守護天使登場シーンのBGMが耳を塞ぎたいくらいに騒々しかったです。バーン!って感じの滅茶苦茶シンバル鳴っとる!金管飛んでる!といった派手なBGMで、まるで開会式のような演出でした。映画なので派手な演出は仕方ないのかなと思いますが、私の中の蝕は静かな奇妙さを持った地獄なので、違和感が...。旧アニの平沢進氏の神BGM「ベヘリット」の影響が大きいのかもしれません。あのBGMはそのまま使ったほうが良かったのに...


とまあ、こんな感じでございます。

海外へ行っていたので、三回目の鑑賞は叶いませんでしたが、Blu-rayがありますしね!最新刊と合わせて、楽しみです。
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