「チュッパチャップスってさ。見た目はアメリカっぽいのに実はスペインのとこのなんだよね」

「そやで〜。デザインはダリがやってくれたし渾身の作品や!!」


そう言ってスペインは「どれにする?」とニコニコ微笑みながらスーパーのお菓子売り場にあるチュッパチャップスを指差した


「んじゃストロベリー」

「一個やなくてもええんよ〜。これぐらい何個でも買ったるで!」

「おぉー太っ腹!!じゃあミルクとコーラも!!」

「よっしゃー今日は親分大奮発やーー!!」

「親分かっこいいー!!」


近くにいた子供が怯えていたけど気にしない



「おいしー」


帰り道。

二人でチュッパを嘗めながら来た道をゆっくり歩いた



「これってさ。このままずっこけたら痛いよね。喉にガゴッ!!ってなるか棒が口の中に突き刺さるか」

「ちょ、怖いこと言わんといてぇえ〜!!想像してもたわ!!」

「アハハ。口ん中血でドロドロ」

「ひやぁああ〜〜!!!」



あかんやめて!!鳥肌が立ったスペインは体を擦りながら叫んだ

確かにチュッパチャップスで口の中血まみれはなかなかショッキングかも…



「アハハ。ごめんごめん」

「ほんま名は怖い子やわ〜…」

「ちょっとスペインをからかいたくなっただけだよ」

「えーずるいわ。やられっぱなしー」

「悔しかったらやり返してみな〜。アッハッハ」



チュッパを口から離してみる

少し小さくなったチュッパチャップス。



「名」


「んー?何すぺ…」



ちゅっ



「ん。苺味」



ペロリと唇を嘗めてスペインが悪戯っ子のように笑った



「なっ…!!おまっ…!!」

「仕返し〜。親分からかったらこういう事になるから気をつけなあかんでお嬢さ〜ん?」

「すすすす、スペインのアホー!!」

「アハハ。それになぁ?」




チュッパチャップス食べたらキスしたなるねん



もうスペインの前ではチュッパチャップスを食べない事を心に決めました




(な〜聞いてロマーノ!名のキス苺味やねんで〜!!)
(はぁ?何寝ぼけた事言ってんだよ。夢でもみたんじゃねーかバカヤロー)
(えー?ほんまやで〜?ほんまに苺あじなんやでー?)
(寝言は寝てから言え)
(ひどっ!!)









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私の脳内なんて何時もこんなもんです





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