「ピーターのクリスマスプレゼントどうしようかな…」

「ゲームソフトが無難だろ。ガキなら皆喜ぶぜ?」

「それはギルの欲しいものでしょうが」

「去年は辞書セットプレゼントしたんだけどさ…投げ返された」

「こわっ!!」

「酷いな!!」

「だろ!?せっかくやったのに心底嫌そうな顔いしやがって…ちくしょう…」

「いや、酷いのはお前だぜ。クリスマスにそんなもんプレゼントするとか今時波平さんでもしねーって!!」

「波平さんに謝れ。まぁ確かに私でもそんなものもらったら投げ返したくなるよね」

「うっ…」


この間のお詫びと本田さんにもらったワインを食後に三人で飲んでいる時の事。

ピーター君へのクリスマスプレゼントかぁ…。子供へのプレゼントって何あげればいいか分からないよねぇ。


「あ、そういえば前にスキーに行った時…ピーター君がなんとかレンジャーソードが欲しいって言ってたような…」

「本当か!?」

「うん。競争で勝ったら買ってくれって言われてたんだけどね。どんなものなのかは分からないけど」

「いっその事ピーターを玩具屋につれてって選ばせたほうがいいんじゃね?その方が絶対喜ぶぜ」

「それもそうだね。明日は祝日なんだし連れて行ってあげれば?」

「そうだな…。だけどあれもこれもって沢山買わされそうで怖い…」

「クリスマスだもん。たまにはいいじゃない」


ピーター君きっと喜ぶだろうなぁ…。

三人で飲めばあっという間に空になってしまったワイン。
アーサーは片づけをすませて帰ってしまった。
少し酔いの回った頭でぼんやりボトルを眺めていると、お皿に乗った最後のチーズを食べきったギルがもぞもぞと私の肩に頭を置いた。


「腹いっぱいで眠い…」

「じゃあ寝ればいいじゃん」

「お前がここで座ってたら寝れねーだろ」

「あ、そっか。それじゃあ私は自分の部屋に行くよ」

「べつに行けとか行ってねーし」


ギルも少し酔っているのか、何かブツブツと言いながら擦り寄ってくるような動作を見せる。
笑って「犬みたいなやつめ」と頭を撫でると「お前もな」とじゃれ付かれた。

さて。明日はイブ前日!色々準備しなきゃね…!


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