「き、筋肉痛…」

「俺もだ…」

「う…頑張れ私、帰ればフグ鍋が待っているじゃないか…。勝利の証の自宅でフグ鍋セットが…」

「お前大丈夫か…?」


ガチガチになった体で一日仕事を終えアーサーと二人で帰路につく。
あぁ、昨日の疲れがおもいっきり残ってるよ…。
まぁ楽しかったから後悔はしてないけどさぁ。


「本田さんもバテちゃったらしくてさぁ。”HELP”ってメールが来たからギルに様子見に行かせたよ」

「大丈夫なのか?」

「腰痛めちゃったみたいだけどマッサージしてやったらましになったとか言ってたよ。お礼にお菓子貰ったって喜んでた」

「子供かよあいつは!!」

「アーサーだって中二じゃん」

「だ、誰が中二だバカ!!」


今日は皆疲れが残ってるみたいだなぁ…。
スーさんでさえ少し体が重そうだったのに、私の上司ときたら平然とした顔で「今日も一日気張ってぐっぺー!」と大声出すし。
ノルさんが心底鬱陶しそうな顔してたよ。

しかしまぁ高級料亭のフグ鍋セットももらえたことだし今夜はお腹いっぱいに食べられるなぁ!
アーサーが貰った分も一緒にしちゃうからきっと沢山あると思うし。
本田さんも誘って皆で食べよっと。





「私まで誘っていただいてよろしかったのですか?」

「どうぞどうぞ。腰大丈夫ですか?」

「えぇ、随分良くなりました」

「良かったー。うーん、もうちょっとで出来上がるかなぁ…」

「そういえばアイス君は…?姿が見えませんが」

「あぁ、アイス君自分の家に戻ったんですよ。昨日解散した後に荷物も持って帰りましたし」

「そうでしたか…。デンさんと仲良くしてくださると良いのですがね…」

「大丈夫ですよ。ノルさんも居てくれますし。それになんだかんだ言ってアイス君もデンさんの事本当に嫌いだなんて思ってませんよ。今は難しいお年頃だから、ちょっと毛嫌いしてるだけです」

「そうですね」


アイス君のご両親が戻って来られるまであと何日かあると思うけど、きっと大丈夫だよね。


「さぁ!!食べましょう!美味しそう〜!」

「うまそーっ!!」

「これは美味しそうですね…!!」

「俺と名前のお蔭で食べられるんだからな。感謝しろよな」

「いっただくぜーっ!!」

「って人の話し聞けよ!?」

「ちょっ、ギルフグばっか取らないでよぉおお!!」

「なかなかいけますねこのお鍋」

「って本田さんも何気に沢山取ってるし!!少しは遠慮しろやぁああ!!」

「私も名前さんのチームの勝利に貢献したではありませんか!」

「結局マシュー君の一人勝ちだから!!感謝するならマシュー君の影の薄さに感謝するもんねーっ!!」

「お前何気に酷いこと言ったぞ今…」


四人で取り合いをしながらもお腹いっぱいに鍋を堪能する事ができた。
やっぱり高い物は美味しいよねぇ。
お腹も膨らんだことだしさっさとお風呂に入って寝ちゃおう。
今日みたいに明日に疲れが残ると辛いもんねー…。
後片付けは…まぁギルにでもやらせておくか。


.


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -