「とうとう明日はスキーの日だな」

「そうですねー」

「つかなんも準備しなくてもいいのかよ?」

「いやぁ、スキー用具とかはあっちでレンタルできるし。着替えぐらいしか持っていくものないでしょ」

「そりゃそうだろうけどよ。つかアイスはどうすんだよ」

「今日は学校で遅くなるって。一度家に戻って用意すませてからデンさんに見つからないようにこっちに戻ってくるってさ」

「マジかよ。やるなぁあいつ」


ギルはアイス君好きだよねぇ…。
そんなわけで明日はとうとう皆で泊りがけでスキーに行く日。
準備も前もってすませてあるしあとは明日が来るのを待つだけだよね。


「さてと、夕飯の準備するか〜。そうだ、明日は6時に本田さんの家に集合だからね。5時にはちゃんと起きるんだよ」

「マジかよ!?早くねぇ?」

「早く行かないと渋滞に巻き込まれるかもしれないしねー。それに早く行って人の少ないゲレンデを滑りたいじゃん」

「まぁ、そうだけどよ。運転は誰がすんだ?」

「アーサーとスーさん。ちょっと長距離だから誰か運転できる人交代してくれるといいんだけどなぁー」

「トニーとフランシスも免許持ってんだろ」

「え、フランシスさん免許持ってるの!?この間聞いたとき生憎ないんだよね〜とか言ってたのに!!」

「アーサーに押し付けるための口実だろ」

「うわぁ…最悪だ。最悪なオッサンだ…」


アイス君達の教育に悪いからフランシスさんには近づけないようにしよう。

夕飯の準備をしているうちに、荷物を抱えて帰ってきたアーサー。
その後にはピーター君の姿もあった。
どうやら今夜はアーサーの所に泊まるらしい。
明日の朝早いもんねぇ…。
そうこうしているうちにアイス君も帰って来て大勢で食卓を囲む事になった。


「シー君今夜はアーサーの野郎のとこじゃなくて名前と一緒に寝たいのですよ!!」

「何言ってんだよバカ。俺のベッド貸してやるからこっちで寝ろ」

「嫌なのですよ!!アーサーのベッド使ったら眉毛太くなるのですよ」

「いや、もう手遅れだぜ。残念だったな…」

「ぴぎゃぁああ!!」

「こらギル。からかわないの。私は全く構わないよ。私と一緒に寝ようかピーター君」

「ずるい。そんなの許さないから」

「あ、アイス君…かわっ…!!」

「名前と一緒に寝るのですよー!!」

「俺と一緒に寝ようぜ。ガキって体温高いし人間カイロになるんじゃね?」

「ギルベルトは嫌なのですよ」

「何でだよ!?」

「名前とギルベルトなら名前の方に行くのが当たり前じゃないですか」

「もっともだよな」

「もっともだね。ずるい」

「ちくしょぉおお!!」

「ご飯中に騒ぐな」


さてさて、明日はいったいどうなる事やら。
大人数での旅行だし何もトラブルが起こらないといいんだけどねぇ…。
今夜は早く寝て明日に備えるか。


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