「どうぞデンさん。今度行くスキーの予定ざっと纏めたものです」

「おぉー!仕事はえーなぁおめ!」

「早くやっておかないと日もあんまりありませんからねー。あ、もう一枚はアイス君に渡しておいてくださいね」

「おう!」

「あと他の皆と喧嘩とかしないでくださいよ」

「おぉ、会った事もあるやつも居るし問題ながっぺ」


本当に大丈夫かなぁ…。
まぁノルさんも居るしいざという時は止めに入ってくれる…


「あんこの面倒はおめぇが見ろ。俺は知んね」

「ええええ!?なんでですかノルさん!!」

「俺はあんこのお守りじゃながっぺ。おめでなんとかしろ」

「そんなぁ…」


デンさん、何もしでかしてくれるなよ…!!
正直言って変わった人が多い旅行だからなぁ。
何も起こらないといいけど。


「なんがあったら俺がなんとかしてやっから」

「す、スーさん…!!」

「そうですよ名前さん!!また去年みたいに楽しく滑りましょうね!」

「ティノ君…!!」

「僕今年はボードもやってみたいなぁなんて思ってるんですよ〜。本当はそりが一番得意なんですけど」

「いいね、ボード。スーさんとかも似合いそうだよね」

「ん。挑戦してみっかな」


この二人が居てくれれば安心だよね。
早く行きたいなぁ、スキー。



―――



「そういえば今日スキー道具を買いにでかけたらルートヴィッヒさんとフェリシアーノ君に会いましたよ」

「え、本田さんわざわざ買いに行ったんですか?」

「えぇ」


里芋の煮っ転がしを持ってきてくれた本田さんと一緒に夕食を食べることになった。
うーん、やっぱり本田さんの煮物って美味しいよなぁ…。私がやるとこうはいかないんだよね。


「彼らもスキー用具を買いに来ていたようでしたのでご一緒させていただきました」

「マジかよ!?フェリちゃんが居るなら俺も行きたかったぜぇええ!!」

「それでルートさんから名前さんに当日はお世話になる、何か協力できることがあればなんでも言ってくれとの伝言を…」

「ルート君…!!」


ああもう本当にいい子だなルート君は!!
今度あった時彼のおでこにキスしたい衝動に駆られるかもしれないから要注意だ。変態にはなっちゃダメだよ私!!


「お前今気持ち悪い顔してんぞ…」

「ハッ…。いけないいけない、キャラ崩壊はダメだよね…」

「何言ってんだ?」

「名前さん安心してください。そんな少しぐらいでキャラ崩壊なんてしませんから」

「本田さんに言われると妙に納得するのは何故でしょうか」


その後遅くに帰ってきたアーサーによると、ピーター君も一緒にスキーに行けると大はしゃぎしていたらしい。
これでメンバーは揃ったよね…。
ピーター君も一緒なら楽しくなりそうだなぁ。





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