これの続編。



女の名前は円堂守。両親が旅行らしく、その間の一人暮らしを心配した瞳子姉さんが暫く預かることにしたらしい。しかし思うのだ。姉さんを除いて男三人。しかも当の円堂は自分が女という自覚がないのかとてつもなく言動が危なっかしい。そんなヤツを中学生とはいえ男三人がいる家に預かるというのはどうなのかと。せめて預かるなら円堂に女というものを叩き込んでほしいと思った。
「え?いいじゃない。円堂くんとどっきりだよ?おいしい展開だろう?」
「どこが美味しいんだ頭腐っているのかお前は」
「まあ…マジで困るよな」
愚か者のヒロトは無視して晴矢と二人溜息を吐いた。何せ今日までの間円堂の言動に疲れさせられたのだ。初めての対面時もそうだが、円堂は女としての恥じらいがない。男の目の前で着替え始めたり、目のやり場に困る格好のままリビングで寝ていたり、この間なんかは人が湯船に浸かっている最中風呂場にやってきたりととてもではないが、私の心臓は色んな意味で持ちそうにないことばかり立て続けに起こるのだ。その度に情けない叫び声を上げたり説教したりと。私も晴矢も疲れていた。ああ、ヒロト退治もその疲労の一つだが。
頼む。私たちを男として見ていない事実に少なからずショックを受けるが、頼むから礼儀というべきか恥じらいを持ってほしいと切に思う。このままではどうにかなってしまいそうだ。
「俺からすれば我慢する二人がわからないよ」
ああもう。変態は黙っていてくれ。







(頭痛の種は尽きないもの)









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「見えない臓器の名前は」
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