「どうしたんだよ、円堂」
「ああ、染岡…いや、特には」
「って顔じゃねーだろ。なんか悩み事か?」
「んー…悩み事ってほどじゃない、かな?」
「じゃあ何だよ」
「ん?いや、大したことじゃないんだけどさ…何でかなーって」
「何がだよ」
「どうして付き合わないのかなって」
「誰が?」
「風丸に吹雪。それから涼野だろ。後、ヒロトもかな」
「……………(コイツもしかして)」
「同性の俺が言うのもあれだけど、四人ともすげー美人だろ?さっきも吹雪が告白されたとこ見ちゃったし……なのに何でかなって」
(やっぱ、気付いてねぇのか)
「何でだと思う?」
「さぁな。好きなヤツでもいるんじゃねぇの?」
「そうか?四人なら今頃射止めてる気がする。俺だって男だったらアイツらの告白につい頷いちゃいそうだもん」
「へー…じゃあ今はサッカー一筋なんじゃねぇのか?お前と同じでよ」
「そっか!だから付き合わないんだな」
「多分な」




いい加減好意に気付け…。






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