「いい加減薬飲めよな」 「不味いし、苦いから嫌だ」 「良薬口に苦しだっけ?薬ってそういうものだろ、ほら」 「やだ。マモルが口移ししてくれなきゃ飲まない」 「うつるからやだよ」 「じゃあ飲まない」 「絶対?」 「絶対!」 「ふーん…」 「…?マモル、何してるの?」 「そんなに飲むの嫌なら飲まずに済む方法をと」 「あるの?」 「あるある。昔俺も最終手段とかで風丸に選択を迫られた」 「選択…?って、何で布団剥ぐの。寒い」 「直ぐ済むから」 「直ぐって…!!えええええ?!ちょ、ままままった!」 「待たない」 「待って!な、何で下を脱がす必要がっ!え?これって誘われてる?寧ろ襲われてるの、俺?!」 「はぁ?何わけのわからないことを…いいから大人しく!薬塗れないだろ!」 「えっ薬?」 「そう、薬。座薬」 「ザヤク?」 「尻に塗る薬」 「…………」 「って!暴れるなよ!」 「やだ!絶対にやだ!俺がやる側ならいいけど、されるのはやだ!」 「うるさい!薬飲もうとしないフィディオが悪いんだろ!」 「飲む!飲むからそれやだ!」 「もう遅い!あーもー動くなっ、て!」 「うわぁぁああああ!」 「静かに!」 「むりむりむりーっ」 「もー。男同士なんだから恥ずかしがることないだろっと」 「ぎぃやぁぁあああああ!ま、マモルのえっちーっ」 「人聞き悪い。薬塗ってるだけだろ(あー風丸も昔は今の俺みたいな心境だったのかな)」 「うっ、うっ…む、ムコにいけない」 「どこで覚えたその日本語。まあいいや…はい、終わり」 「ぐすっ責任とってよ」 「はいはい、フィディオが元気になったら考えるよ」 「本当っ?」 「うんうん、考える考える」 勿論考えるだけですがね。 |