「円堂くん円堂くーん!ああ、円堂くんが足りないっ」
「ウザイ。ちょっと樹海で逝ってこい」
「ちょ!行かないよそんなとこ」
「大丈夫だ。三月は自殺者が多いらしいから安心しろ」
「あのねぇ…今自殺して何になるっていうのさ」
「そうだぞ」
(風介…じーん)
「今自殺してどうする。自殺するのは保険かけて一年後だ。勿論名義は私にな」
「………………うん、そんなことだろうと思ったよ。因みにしないから。あ、ところでさ、一年後でも自殺じゃ保険金なんか降りないんじゃない?」
「今は降りる。ただ一年未満だと金額が下がる」
「おーおー…じゃあ安心して樹海行けるじゃねぇか」
「阿呆か君は。死体がなければ意味がないだろう。君の場合は安心しろ。死体が出るようにするからな」
「何をどう安心しろと…」




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