「どうしたの、キャプテン。さっきからじっと此方を見て」 「いや、綺麗だなぁって」 「何が?」 「うん?吹雪が」 「…………そう、かな」 「うん、そう。だって瞳もそうだけど睫毛長いし、顔整ってるし、スタイルいいし」 「そうな。皆と変わらないよ」 「そうか?そんなことないと思うけど。吹雪は綺麗だぜ?」 「僕はキャプテンのほうが綺麗だと思うよ?」 「まっさかぁ。俺なんて胸しか取り柄ないよ」 「胸なんか関係ない。キャプテンは綺麗だよ。だって僕、キャプテンほど綺麗な心を持った人見たことないもの」 「……そ、か?」 「うん、とっても綺麗」 「そんなこと、言われたことない、から…えっと、ありがとな」 「どういたしまして。……ところでキャプテン」 「ん?」 「胸のこと…誰に言われたの?」 「え?隣のクラスの男子だけど?」 「…ふぅん、そっか」 「どうかしたのか?」 「ううん、なんでもないよ。それより、サッカーしよう?」 「おう!」 (隣のクラスの男子の様子がおかしいんだけどよ…吹雪、お前なんかしただろ) (やだな、染岡くん。何もしてないよ?) (………) |