最近おかしな事連発でキャパシティが崩壊しそうだ。

こないだ、体育館の角で先生に見つからないように球技大会をサボりながら、ハイジャン世界選手に絶対なれるくらい(軽く2階分の高さはある)飛んでいる幼馴染を見上げて(人間離れしたジャンプ力に思わず口があいてしまう)(本当は人間じゃない、とか? …はは、そんな馬鹿な話があってたまるか)、一瞬にして学年の中で密かに実は運動神経良いのを隠してる疑惑が広がったのは言うまでもない。


昨日はイタリアからの転入生だとかで教室がお祭り騒ぎだった。特に女子(私は女の子だけど男子側の意見である)。黄色い声で耳が痛くなるくらいうるさい。ミーハーな子ばっかりで集まったクラスだとこういう時が一番ツライ。帰国子女っていいな、って思うけどね。外国語ペラペラじゃん。伊語の授業ないのが残念だけどねざまあ、げふんげふん、わたしなんにもいってない。

獄寺…だったかな名前。第一印象は凄い名前なんだなー柄悪い子だなーと思ってて、その後指定の座席に向かう時、なんとそいつはあろうことか綱吉の机を蹴って行った。みんなは獄寺に恐怖心を少なからず持ったと思うが私はある意味で怖かった。…綱吉の目が、一瞬だけどその一瞬が怖かった。睨んでた、目で人が殺せるんじゃないかってくらい獄寺の背中を睨んでた。ねえなんで誰も気づかないの? 私は幻でも見ているのかそうなのか。



「おはよう御座います10代目!!」


そして今日。

1時間目の理科。こないだのテストの返却がされているなかで(根津先生はいいとこの大学卒業なんだとか。なら授業だってわかりやすく教えてくれるものなんじゃないだろうか? 教科書をただひたすら読んでいるだけだ)、綱吉の点数が(手が滑ったらしくペラリと上半分がめくれて点数が見えてしまった)クラス内にバレた時。堂々と教室の後ろから遅刻した獄寺が入ってきた。


「ああ"?」


先生がただ当たり前に遅刻してきた生徒を注意しただけなのに獄寺はうるせえんだよセンコー!とか言いたげな睨みをさせて、視界に幼馴染を捉えたようで(うわ標的にされてる…)、先程のように怒鳴るかと想像していた私を大きくそりゃもう目が点になるくらいに裏切った。それが(前置きが長くなったけど)今日の冒頭。

綺麗にお辞儀をして挨拶した彼は幼馴染を「10代目」と呼んだ。どうなってそんなあだ名になったのか経緯が凄く知りたい。あれか?、徳川系意味でか?



「どうしたら佐々木みたいな点数とれんの?」
「教科書見ればとれると思うけど」



席替えした場所が窓側の列の真ん中あたり。後ろには野球部所属の山本で、隣はこの席で仲良くなった千智(ちさと)。横からも私と同じような声が聞こえる。



「だってあの先生って教科書を読んでるだけだし。ねー晟良(せいら)」
「部活で忙しくても教科書さえ読んでれば山本だってとれるって。多分」
「その多分の部分に俺はいるんだって」


じゃあ自分で復習するしかないんじゃないか、と言えば分かりやすく解説してくれよ佐々木、とテスト範囲で且つわからない部分のページを開いた教科書を押し付けてきた。嫌だってば、先生がいんのになんで私がわざわざ解説しくちゃならないの。





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