伝統的
『恭弥!これいいね!気易いけど走れない!』
バタバタと廊下を走ってくる音が聞こえたと思ったら、母親が着せたのだろう赤の布地に金やら白の花柄の着物を着た自称いとこが姿を現した。
「良いのか嫌なのかどっちなの」
『日本文化だから我慢するよ。日本人みんな家の中で着てるんでしょ?着物』
「…いつの時代の話?」
『え、今』
今時そう考えてる外国人なんていないよ。
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