嵐がやってくる。


中庭に大きな荷物を持った(赤紫色が混じったような)茶髪の見知らぬ子が立っていた。


「君誰」

『貴方のいとこ』

「知らないよ、聞いたこともない」

『私はずっと前から知ってたよ。だから日本語ペラペラ。頑張ったんだから』

「日本にいるのだから日本語が当たり前でしょ」

『…"-----"ッ!』

「日本語で話して」

『ふふ、理解したかったら英語を勉強するのね!』



何ふんぞり返った偉そうなやつ、咬み殺してやりたい。



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テーマ「人外ファンタジー」
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