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「起きて!」
ゆっさゆっさ
「君がクィディッチ見たいって言ってただろう?!」
ゆっさゆっさ
『……ん…』
「朝早くに見せて、て言ってたの莢佳じゃないか!」
『…あ?、じぇ、むず…?』
「女の子の部屋に勝手に入ったのは悪いと思ってるけど、遅刻は嫌だから入らせてもらったよ」
『…イヤ』
「ん?」
『…めんどー、ねむい、さむい』
「シーツの中に戻らないで!」
『…じぇーむず、うでひっぱって』
「いい、」
『(グイッ。←ベッドに引っ張り込む)つーかまーえたー…』
「ちょ、いきなり何?!!」
『すきつくるの、私だからだよね』
「…そういう台詞は僕が言うものなの。僕を口説いてどうするのさ!」
『んふふー』
***
ハッ、
『「有り得ないッ!!!!!」』
2人同時に叫ぶとお互いの存在を知る。ジェームズはソファの上、莢佳はジェームズの胸で頭を預けていた姿勢。
(そういえば腕、全然剥がせなかったんだっけ…。で、何でいつの間にか寝てるの?!!)
『腕離して!』
「君こそ僕の上からどいてくれ!」
「もうお前ら付き合え」
「前にも似たような事あったような気がするんだけど…」
「あったよ。
昨日に」
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