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今の時間は本日最後の魔法史らしく(時間割覚えてない)、退屈で暇だから私達の様子を見に来たのだそうだ。私は今回の発端?(睡眠薬の事)を話すとリーマスがシリウスとピーターには既にバラしたと言った。

因みに何故私の上にジェームズが乗っかってたかというと、



「重いし部屋まで運ぶの面倒くせぇからソファに寝かせた。あ、ちゃんと始めはお前の反対側に寄りかからせたんだぜ?」



とシリウス。
(なんでわざわざ人が寝ているソファに置いてったんだ!問題はそこだと思う!)

それが寝ている間に私の上に乗っかって、



「魔法史はつまらないし、必要の部屋に行くよりかは、てね。良かった、カメラ持ってて」



とリーマス。
必要の部屋て何?
魔法史つまらない、とか魔法史わからないって尋ねられてる私は? それって単にサボってるからわからないんだよね?



「首大丈夫?痛い?」

『あー、ちょっと痛い、かな。けどすぐ治るしさ』

「良かった!」



ピーターに関しては何もない。この子はサボるような性格してないし、努力をする子だから。


問題の子は私の反対側に座っているが、その間はかなり空いてる。シリウスは1人掛けソファ、ピーターとリーマスは床に座った。

横からブツブツ聞こえるが気にしない。



『リーマス、ネガ返して欲しいんだ』

「え?」

『だからネガを、』

「返さないよ?」

『え?』



オウム返しみたいだ。

…じゃなくて。
"返さない"?



「ジェームズはね、初めて会った時魔法薬学で嫌な事され、」

「リーマス!」

「じゃあ何時まで続けるの?」

「……」



つまり、私がいけなかったと。

…ああ、確かにきつくあたり過ぎたかもしれない。あの日は丁度イライラしてたから。
(無理やりネガの話を逸らされたよね。気のせいじゃないハズ)



『ずっと気付かなくてごめん。魔法薬学ん時はごめんなさい』



ぺこりとジェームズに頭を下げた。

内心、
おまっ、どんだけ小さい子みたいな理由で悪戯してたんだ!!!
とか思ってたけど、謝罪の気持ちを持ってるから良いだろう、自由に思うくらい。



「…、あっさり謝られると……」



は?、と頭を上げると困ったようなハシバミ色の瞳が向けられていた。

綺麗な、ハシバミ色。



『なんで。謝るのは普通でしょ』

「もっと頑固な奴だと思ってた」

『失礼な。ところで許してくれるんですか?』

「僕に睡眠薬盛ったのは罪重いけど?」




あ、ジェームズが立ち直った。





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