09
やばい。
めっちゃ眠い。
本当に軽く朝ご飯食べた後談話室に戻ってきたが、徹夜かけて作った所為でめっちゃくちゃ眠い。マジで立ってるのもツラい。部屋戻んのも面倒。ああなんか考えるのも面倒になった。
ふらふらとよろけながら談話室のソファに腰かけて、肘かけ部分に頭を預ける。目を瞑れば直ぐ深い眠りについた…―。
***
『う、…ん、』
首が痛い。
脇腹あたりから下が温かい。し、重い。
うっすら目を開く。
ああ私談話室で寝ちゃったのか。
そう、か、、
………。
『え゛ッ?!!』
何やってんだ私ィィ…!!! ダメじゃん!!!私まで寝てちゃ意味ないんだよ馬鹿阿呆!!! 早く起きて授業出ないと!、う、動けない?!
軽くパニクって目線を体の方に向けるとギョッとした。
まず視界に入ったのは見覚えのあるくるくるな真っ黒の天パ。ちらりと見える眼鏡フレーム。それらは丁度脇の下あたりにある。左右に伸びる腕はしっかり私を抱きしめている。足は私と同じように下に下ろしている。
(……な、な、?!!)
驚き過ぎて目をぱちくり。声が出そうにも出ない。辺りが静かなのはきっと今授業中だから?
ジェ、ジェームズが起きる前に何とかしなければ!! 何とかって何?!どうすればいいの?!おお落ち着け!! し深呼吸だ深呼吸!!
すうぅ、と大きく吸う途中で脇腹に乗っかって寝ているジェームズが身じろいだ。とっさに呼吸を止めたが、意識が戻ってきたらしくゆっくりと頭が上がってくる。ああもう起きるなあああああ!!!
「え」
『…、』
眼鏡の奥にある目と合ってしまった。
……もう夕方なんですね。
(今日の授業全部サボっちゃった……)
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