05


「お前そんなにあの女気にしてんの?」



チキンにかぶりつきながら、取り皿にチキンを大量に盛っていく隣の相棒。

僕の前にはサラダをゆっくり食べるリーマス。

リーマスの隣のピーターは大皿からポテトをよそっている。



「ジェームズらしくないね」

「だろ? まだスニベルスなら分かるが相手は普通の女子だ」



骨の先をクルクル回しながら横目で僕を見る。

僕だって鬼じゃない。
スニベルスのような"悪戯"はしていないし彼女に対して基本的に悪口だ。



「だからスニベルスより軽くしてるんじゃないか。向こうから謝ってくるまで僕は続けるよ」



数少ないチキンを大皿から1つ掴んでかぶりついた。




「ジェームズが心小さい男だったとは知らなかったよ」

「莢佳、優しく勉強教えてくれるのに…」

「2人が居ない時にピーターと僕には優しくしてくれるのに、ね?」



泣きそうなピーターの頭をポンポンとなだめるようにリーマスが軽く叩いた。


その後、談話室にいた莢佳に同じような事を言われる事となる。


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