一面真っ白
『はろー恭弥。外、雪で真っ白だね』
もうすぐクリスマスだなあ。
そういえばクリスマスプレゼントは英国の家に届くのか。
あぁあ・・・、クリスマスだけは英国に戻りたい!! お父さんに交渉してみようかな後で。
「毛布こっちに持って来ないでくれる」
毛布を体に巻きつけてリビングにやってきたけど、もうおば様とおじ様は居なかった。こんな寒い中お仕事ご苦労様です。
(恭弥の飲んでるお茶からは白い湯気が立っていて温かそう・・・!)
『だって恭弥杖返してくれないんだもんっ!寒い!』
体を温めようと自分もティーポット、日本じゃ"きゅーす"って言うんだっけ、カップに温かいお茶を注いで飲もうとした。
「僕は返したよ」
え?
『…どこに?』
「君のテーブルの上」
『なかったよ』
「じゃあ知らない」
『知らないって…!!あれ7ガリオンもするのにっ!!気に入ってたのにっ!!』
「7ガリオン…?」
『とにかく高いのよ!ちゃんと自分の部屋探してくる!』
あれがなきゃ、英国の学校で困るじゃない!!
というより今が過ごせない!!向こうの学校に戻るまで杖なしはないわ!!!
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