魔女→一般人
朝、登校してきた綱吉は智子が自分の席に着いているのに気付いて話しかけようとしたが一瞬戸惑った。
…寒いのはわかるんだけども。
智子ちゃんは家から持ってきた防寒具をみの虫のように纏い、ブランケットは頭からかぶっていて、はたから見ればちょっとした変な人。本人に至っては真面目なんだろうな…。
「おは、て震えてるけど大丈夫?!!」
『おは。ダイジョばない(=大丈夫じゃない)』
「昨日体育で半袖短パンで"子供は風の子!!"って叫んでいたのに」
『さ、寒い…!気温差ハンパない…っ!死ぬ!!』
「昨日は制服だけでいたのにマフラーぐるぐる巻きでブランケットかぶって…。風邪でもひいた?」
『違うの。…今朝恭弥と喧嘩したときに杖取られて、保温魔法かけられなくて寒いのよ!』
「ああ。なるほど。頑張って」
彼は何も疑問持たずに普通に会話を終わらせて席に着いた。
しかし席に着いてからさっきの会話を思い出して(彼にとって普通な会話じゃなかった)重要な事に気付く。
(……保温魔法って、何?)
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