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05
ナルトと怒られてからはしっかり真面目ちゃんになって、その後1度も怒られずにすんだ今日の感想。


相変わらず外の授業だとサスケの視線は感じるし、ナルトはなんか奈良家の子とサボってのほほんと端の方で寝っ転がってイルカさん怒らせていた。ついでに周りからは教員達含め終始物珍しそうな視線をよこしてくるから見物料が欲しいくらいだったな。



お昼は木の上で(朝時間なかったから)おかかと梅お握りを食べていると、くのいちクラスの子達が近寄ってきて私に気づいていないのか、お弁当を広げて食べ始めた時は盗み聞きをしているようで居辛かった。


話題はやっぱり何でも出来ちゃうサスケで。

きゃいきゃい楽しそうに話す女の子を見てそんな弟をもてた私は誇らしく感じてしまった。イタチ兄もきっとモテたんだろうなぁ、あそこの家系は美人だし厳しかったからね。



そして無事に今日の授業が終わり、やっと帰れると思った矢先。



「明。後で職員室に来なさい」

『また?!』



まさかのイルカさんから要らないサプライズ…!


*

お話しは家でお留守番中の真っ白なプリント君でした。

まさか昨日渡されて今日提出なのかと驚いていたら、ずっと授業に出ていなかったし転入したばっかりだからプリントで何かわからなかったらいつでも聞きにおいで、と心配してくれていたみたいだった。中身はぺらぺら軽く目を通しただけだが、実際はアカデミーを中退している私でも経験があれば解ける問題だったから全然不安とか考えたことなかった。

今のところは平気だと伝えて職員室を後にして、今日はサスケのところは行かなくていいやと思い門の方へと向かえば、1本の木に金髪の少年・・・あれはナルトだな(教室で話しかけられた時、ゴーグルしてた気がする)。俯いてブランコに座っていた。揺らして遊ぶ雰囲気じゃないし、見た感じ落ち込んでる。


普段滅多に落ち込んだところを目にしない私は心配になってナルトに近寄った。



『よっす、うずまき!』

「お、おう!!明は今帰るのか?」

『まあそんなとこかな』

「明、オレの事はナルトでいいってばよ」



わかった、と答える。私のことはすでに知っているみたい(勝手に呼び捨てされてるけど・・・まあいいか)で、俺そんなに授業出てないのに名前覚えてたんだ、と言えば、よくイルカ先生が怒鳴っているから覚えるってばよ!、だって。…素直に喜べないのはなんでだろうか。


せっかくだから一緒に帰ろうと誘って一緒に帰ることにした。



思わずナルトの手を握りそうになったが、今見た目は男同士なので出しかけた手を慌てて引っ込める。






(彼は俯いていた顔をあげて笑顔をみせたつもりらしいけど)
(明らかに顔が引きつっていた。)
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