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04

ちょっとしたびっくりがあった。


真面目に(極端だが)早めに登校してみればいつの間にか寝てて懐かしい夢に浸って、イルカさんのオーラ(殺気?)に起こされて。仕方ない、今日はイルカさんが少しでも苦労しないように真面目ちゃんになろうと決めた時だった。



「お前ってばオレがイルカ先生に怒られる時くらいに怒られてるってばよ!」

『…はい?』



けらけらと私の左隣にいる少年は笑っている。


親譲りの金髪に綺麗な青い目。


思わぬ人から声をかけられた私は思考が止まってしまったが、サスケと同期なら一緒のクラスだったっておかしくはない、と冷静に状況把握。しかもサスケと同じ第7班のメンバーだったし。

でもナルトの金髪を見るとあの人を思い出してしまうからちょっと厄介っていえば厄介、かなぁ。良い思い出なんだけどね。



『それって自慢、出来なくないか?』

「オレってば うずまきナルト! お前は、」



転入してきて暫く経っているのに今更自己紹介とか違和感あるよね、とか言われなくても本当は君の名前知ってるんだよなー、とか思ってたら、



「コラアアァア!!!」



今度は2人して恐い顔したイルカさんに怒られてしまった。


ごめんサスケ。

今絶対"お前ら先生を怒らして授業妨害してんじゃねーよウスラトンカチ"って思ってるよね。だって背中がそう語ってるもの!


心の中だけで謝っておいて今度こそ授業(座学)に集中している姿勢をとることにした。聞いていても(アカデミーだから当たり前なんだけど)、基本中の基本な事だから私にとっては退屈で、欠伸をイルカさんに見つからないようにしたりしてある意味大変だった。


 
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