あの娘について質問2!
−獄寺とビアンキ−
「オレの相手は誰なんだよ…!」
「私よ、隼人」
「んな!?アネキ…!」
「恥ずかしがり屋の貴方のためにゴーグルをしっかりと付けたわ」
「ってことはまさか…」
「ええ、今回は私よ」
「ーっ!!」
「さぁ、始めるわ」
『質問1。蒼空の第一印象は?』
「な…!んなこと言えるか!」
「あら。じゃあ隼人は蒼空に失礼なことを思ったのね」
「なななっ!んなことあるかっ!!」
「昔から貴方は嘘が苦手ね。でも質問には答えてもらうわ」
「ちっ!…………………貧弱な、アホそうな女」
「貴方そんなこと思っていたのね」
「今は思ってねぇ!だからいいだろーが!!」
「蒼空が知ったらきっと悲しむわ」
「うっ…!」
『質問2。学校での蒼空はどんな感じ?』
「どんなって…んなこと決まってんだろ!!10代目は常に知的であり、人から信頼され、優雅でお美しく、努力されている感じだ!!」
「そう。流石は蒼空ね」
「当たり前だ」
「それだけ素直に言えるなら…」
「んだよ」
「(告白くらいしなさい)なんでもないわ」
『質問3。蒼空の嫌なところは?』
「ねぇ。総てにおいて10代目はすげぇ!」
「少しくらいないの?」
「あるはずがねぇ!!10代目は素晴らしいんだよ!!」
「(愛の力だわ)しいてあげるならば?」
「…………………………オレを頼ってくれないことか…」
「ふふ、蒼空も恥ずかしがり屋ね」
「っ…!なんてしおらしいんですか10代目…!」
『質問4。蒼空と恋人として付き合いたい?』
「んなーっ!!??なんてこと聞きやがる!!」
「そうかしら。私はすごく気になるわ」
「オレは10代目の右腕であって、こ、こここ恋人なんて…!」
「じゃあ蒼空が山本 武と付き合っても平気なのね」
「あんだと野球馬鹿…!!10代目にてめぇは相応しくねぇ!!普通はオレが10代目の横にいるんだよ!!」
「(普通に告白してるわ。これも愛の力ね)落ち着いて隼人」
「!」
「やっぱり蒼空の彼氏になりたいのね」
「っ!言えるかっ!!」
「(素直じゃないわ)」
『質問ラスト。蒼空に会ってよかった?』
「決まってんだろ。答えはイエスだ」
「あら、素直ね隼人」
「恥ずかしくねぇ質問だからな。ま、当然だぜ」
「てっきり嫌がると思ったわ」
「あの人との出会いが嫌なわけねーだろ!」
「そうね。蒼空は素敵な子ですもの」
「ったりめーだ!!」
「さぁ、今日はもう終わりよ。帰りましょう隼人」
「…そこまでな」
「ええ。蒼空のお菓子食べてく?」
「なっ!?オレにはもったいない…−−」
「嫌なの?」
「っち。今回だけだ!10代目の護衛があるからな!」
「本当、素直じゃないわね」
「ーっ!」
20110322