あの娘について質問!
−リボーンと獄寺−
「ちゃおっス獄寺」
「こんにちはリボーンさん!」
「んじゃ早速だが質問に入るか。今日は獄寺が質問するんだぞ」
「そうなんですか?」
「ああ。次は違う奴が獄寺に質問する。んでその質問した奴が次はされる側になるんだ」
「わかりました!」
「因みにあの娘ってのは沢田 蒼空だからな」
「は、ははいっす!!」
『質問1。10代目の家庭教師になってよかったことは?』
「ママンの料理が上手かったことと蒼空のお菓子が上手かったこと。久々に骨のある生徒で扱きがいのあることだぞ」
「即答っすね!流石はリボーンさん!!」
「当たり前だぞ」
「あ、確かにリボーンさんのおっしゃる通り10代目のお菓子は美味しいっすね!」
「まあな。あれでも個々で味の違うお菓子作ってるからな」
「へ?」
「しらねーのか獄寺?蒼空の奴、獄寺や山本、オレや京子たちで味変えてるんだぞ」
「そ、そうだったんですか…!」
「いわば自分専用の菓子だ」
「ーっ!(じ、自分専用…!)」
『質問2。10代目の悪い癖は?』
「睡眠時間が少ねぇぞ」
「寝るの遅いんですか?」
「ああ。風呂や食事、宿題なんか夜10時には終わってんだ」
「ん?別に遅くないですよリボーンさん」
「問題はそっからだ」
「そこから?」
「蒼空の奴、それから分厚い本丸々一冊読み出すんだ」
「え、」
「フリーマーケットみてぇなとこで本買ってきた日なんてもっと悲惨だぞ。夜中の4時くらいまでずっと読んでやがる」
「そ、そうなんですか…(リボーンさんの顔に青筋が…!)」
「シリーズものなんて読んでれば次の日まで起きてるなんて当たり前だ。近々本気でしめねーとな」
「ははっ…(逃げてください10代目!!)」
『質問3。10代目のチャーミングポイントは?』
「目だぞ」
「目ですか?」
「目は口ほどにものを言うって言うだろ。あいつの目は澄んでて綺麗だ」
「そうですね、素敵な瞳っす!」
「蒼空らしさが常に現れてる優しい瞳だ。だからオレは蒼空の目だって思うんだ」
「流石はリボーンさん!」
「フッ、当たり前だぞ」
『質問4。10代目に会わせたくない人は?』
「コロネロとスカルだ」
「リボーンさんのお知り合いですか?」
「知り合いは知り合いでも腐れ縁とパシリだぞ」
「あ、そうなんですね」
「ああ。コロネロには蒼空について口だししてほしくねーしな。スカルは…パシリの分際で蒼空に触ろうなんてふざけすぎだ」
「渋いっすリボーンさん!!」
「後々へなちょこにも会ってもらう予定なんだが…」
「へなちょこ?」
「あいつも結構めんどくせーからな。あんまり会わせたくないぞ」
「安心してくださいリボーンさん!オレが10代目を守って見せます!」
「まあ、そんときはオレも手伝うぞ」
「はい!」
『質問ラスト。10代目に会えてよかった?』
「会えてよかったぞ」
「そうですよね」
「あいつに出会え、忘れていたものが戻ったからな」
「へ?」
「なんでもないぞ」
「は、はぁ…」
「んじゃ質問は終わりだな」
「はい!」
「帰るぞ」
「わかりました!!」
20110305