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郭嘉

あなたの柔らかい肌が私の指先を吸い込み、包んで、受け止めてくれる。そのたびに私の心が弾けるような感覚になってしまい、つい、困ったな、と言ってしまうのだ。

「わたしも、困ってます」
「どうして?」
「あなたに触れられると、わたしの心は揺れて、恋心という水が溢れてくるのです」と、あなたは言う。

「そして、それは止まるところを知らない……と、言いたいのかな」と先に言ってやると、あなたの、淵師殿の頬は朱に染まり、とても嬉しそうに笑うのだ。だからね、その表情に困ってしまうんだよ。もっと欲しい、と本能、まだ駄目だ、と理性が働く。肌はまだ染まるばかりで、ふたりの水を止めるための栓はどこにもない。


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