WB | ナノ

※いつかのラジプリネタが入ってます




今日は四天宝寺と六角との合同練習日や!
ほんまは俺だけで尚且つ春風だけに会いに行きたかったんやけど。
俺が大阪で春風のことばっかり言うとったのがあかんかったのかな。
ま、他校との交流はお互いに良い刺激になるやろ。

黒「蔵、久しぶり。

白「お、春風!

いつもの癖で抱き付こうとしてしまう。
春風は人前でいちゃつくのが嫌いや。
それも知った人間の前やったら、尚更。
そんなことしたら、キスさえ碌にさせてくれへんくなるんやろうな。
そう思い、しぶしぶ腕を下ろす。
振り向けば、謙也やユウジや小春がニヤニヤしとるし。
何か腹立つわ…。


そして、合同練習は始まった。


最初に準備運動をし、次は2人組で柔軟。
早速チャンス到来や。
どうしてかって、そんなん決まっとるやろ。
何の断りも無く、春風にボディタッチ出来るんやから、こんな美味しいことないわ。

黒「おーい蔵、一緒に柔軟やろうぜ!

春風から一緒にやろうって誘ってくれるなんて、嬉しさ倍増や!
…何や春風の後ろに、ニヤニヤしとる連中がおる。
謙也とユウジ達の他に、さっきはいなかった千歳や佐伯クンや天根クンまでも一緒になって俺らのほうを見とる。
何も見てない振りをして俺は春風と柔軟を始めた。

俺が春風の背中を押す。
ある程度のところまでぐぐっと押していくと、

黒「痛っ!

白「あ、すまん。大丈夫か?

黒「おう、平気平気。

白「春風って体硬いんやな〜

黒「もっと柔らかいと思ってたんだけどな。

白「なら、もっと体柔らかくせなあかんな

そう言って俺は春風に凭れかかるようにして背中を押した。
てか今、春風と密着しとるやん。
春風は特に恥ずかしがる仕草はしていない。
ほんま鈍感やからな、春風は。
ふと、顔をあげると、あいつらまたニヤニヤしとるし…
そんなこと気にせず、春風にどんどん体重をかけていく。


黒「…痛、痛い、痛いって!!

春風は半泣き状態で俺を睨んできた。
考え事して力加減とか全然してなかった。
そら、春風も半泣きになるわ。

白「すまん!痛くしてもうたな。平気か?

黒「ん、平気…

白「そろそろ代わるか…?

春風はこくりと頷いた。
ほんま可愛ええわ、俺の恋人は。

次は春風が俺の背中を押す番。
俺は春風より体が柔らかい…はず。
背中を押していって俺が痛がっている素振りを見せないからか春風は突然、さっき俺がやったみたいに凭れ掛かってきた。
きっと全体重を掛けて押しとるんやろうけど、俺は全然痛くない。
痛くないし、春風が俺に甘えてきとるみたいで俺にとってはプラスのことばかりや。

白「全然痛ないなあ。もっと強く押したったや。

そう言ってみたが、春風はさっきの状態から力を強くしてこない。
どうやら、どうやったら俺に痛いって言わせられるかって考えとるんやろうな。
と、その時やった。

金「なあ、謙也ー。あの2人は何しとるんや?

謙「ん?あの2人はなぁ、柔軟中なんやて。変わった柔軟法やろ?

金「ふーん…変わっとるなあ。

一瞬で顔中が真っ赤になる。
謙也と金ちゃんのほうを睨むと、金ちゃんは既にそこには居らず、謙也だけがこっちを見てニヤニヤしとる。
てか今、皆俺らの方見とるんやないか?

さすがに春風もさっきの会話が聞こえてたようで、すぐに俺から離れる。
顔は見えへんから分からんけど、きっと真っ赤なんやろうな。
やって、耳が真っ赤やもん。

白「…ほな、そろそろ柔軟終わりにしよか。
俺はパンパンと手を叩いて、皆に呼びかける。
春風は佐伯クンと話しとるけど、顔は真っ赤だ。
きっとさっきのことでからかわれてるんだろう。
すると、佐伯クンが俺のほうを見て手招きをしている。
そこへ行ってみると、

佐「じゃお2人さん、仲良くやりなよ。

と言って俺らから離れていった。
もう次の練習は始まってる。
佐伯クンが何がしたかったのかよく分からんかったけど、今2人きりや。
かといって、いちゃつこうとすると春風は拒否してくるから、何も出来へんし…
今はただ恥ずかしいだけ。

白「…練習に戻ろか

黒「…おう

そう言って2人で顔を紅くしながら練習に戻った。




不完全燃焼すぐる。
無駄に長くてすみませんm(_ _)m
ちなみにラジプリネタっていうのはバネさんの中の人が体が硬かったっていうネタ。