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*サエさんのキャラが崩壊しぎみ。




俺は同じテニス部で幼馴染みの佐伯虎次郎と付き合っている。
あいつは俺と付き合えたのが相当嬉しかったらしく、色んな人に付き合っていることを自慢しようとする。
俺もサエと付き合えて嬉しい。
でも、男同士なんて普通可笑しいだろ。
それを自慢しようなんて…あいつも変わってる。

今日はサエと町まで出掛けていて、今は喫茶店で食事中。
端から見たら、ただ仲が良いだけに見えてんのかな。
あいつがまた変なことを言わなきゃいいんだが、気が気でない。
当の本人は呑気にパフェをぱくぱく食べている。
それなりの大きさのパフェだったのに、既に半分近く食べ終えている。
俺も自分が頼んだココアを飲もうとすると、目の前にアイスがのったスプーンが突き出される。

サ「はい、バネ、あーん。

バ「……は?

一瞬理解できなかったが、直ぐに状況を飲み込んだ。

バ「ちょっと待て。

サ「ん、何で?

バ「前に言ったよな、2人きりの時以外はこういうことしないって。

サエはきょとんとしている。
こいつには羞恥心ってものが無いのか。

サ「もー、空気読んでよ。

そう言い、サエは俺にあーんしようとしてたアイスを食べた。
スプーンにのっていたアイスはもう半分ほど溶けていた。

バ「空気読めって言われても…

サ「そこは、嫌でもやっておくべきでしょ。空気を読んで。

バ「だから、人前ではやらないって約束だっただろ!

サ「いいじゃん、減るもんじゃないし。

これ以上話してもきりがない。
そろそろ何かしらの手を打たないと…

サ「じゃあ、バネがあーんさせてくれるまで帰らない。

バ「は?何言って…っ!

スプーンが口につく寸前まで差し出される。
サエの目は本気で、その眼差しに少しながら怯んでしまった。
でも、サエもサエだ。
何度も俺が人前でいちゃつくのが嫌だ、って言ってるのに。

何だかんだいって、そんなサエを許しちゃう俺も俺だが。

バ「…仕方ねぇな、すりゃいいんだろすりゃ。

ぱくっとスプーンにのったアイスを食べた。
ひんやり冷たくて美味しい。
バニラアイスはそんなに甘くないし、甘いものをあまり好まない俺でも食べれる。

バ「…これでいいだろ?

サ「まあ、そういう約束だもんね。帰ろうか。

こうして俺たちは喫茶店を後にした。
最後にサエの言ったことが引っ掛かるが、ま、いいか。

人前でいちゃつくのを今まで拒んできたけど、たまにはいいかもな。
でも、これでサエが調子に乗らなきゃいいんだが。






マサキさんからのネタ、「バネさんにあーんするサエさん」です!
また終わり方が中途半端になってしまったorz
いつも白黒ばかり書いてるから、サエバネ書くのは新鮮でした(*´∀`*)
ネタ提供ありがとうございました!!