小説 | ナノ


チュンチュン…チチチ


朝目が覚めて、いつものようにカーテンをシャッと開けると、そこにはキラキラと輝く青空が広がっていた。
時計を見ると、まだ早朝ともいえる時間。
楽しみすぎて、早く目が覚めてしまったようだ。

なんていったって今日は、10歳の誕生日であると同時に、記念すべき私の旅立ちの日!

旅立ちにもってこいの天気だし、体調は万全、昨日のうちに荷物はまとめて、お世話になったご近所さんたちに挨拶も済ませてある。
私の家族は全員ポケモントレーナーで、昨日は久しぶりにみんな揃ってのんびりできて、すごく楽しかった。それに、色んな旅のアドバイスを貰えたから、もういつでも旅立てるのだ。

おっと、いつでもじゃなかったぜ!
私の初めての仲間を、オーキド博士の研究所に迎えに行かなくっちゃ、旅も冒険も、何も始まらないよね!

今日旅立つのは、私1人だけ。
早い者勝ちとかを心配する必要はないから、好きな時間に来なさいと言われている。
このマサラタウンに同い年の子どもがいない、私だけの特権だね!
まあ、案の定近所の子たちには心底羨ましがられたが…私はもちろん、身長が頭ひとつ抜きん出た高みからみんなを見下ろして、胸を張って自慢しまくってやったぜ!
ちょっとそこ!大人気ないとか言うな!

っと、旅立ちの日だからって、朝からテンションが高すぎるな。このままじゃ1人でぶつくさ喋る変な奴になってしまう。
何はともあれ、私は今日からポケモントレーナーとしての第一歩を踏み出すんだ!これからどんな旅が待ち受けていて、どんなポケモンたちと出会えるのか、楽しみで仕方ない!



さて、今日のためにとハナコさんがわざわざプレゼントしてくれた勝負服に着替えよう。
あんなにかわいくて、優しくて、料理上手な上に、服まで作れちゃうなんて、凄すぎるよね!やっぱりハナコさんは、私の憧れだなぁ。

今までの私は、女の子らしく、スカートとかふわふわとした服装だった。
でも、今日からの私は一味違うぜ!

上には、撥水加工の施された、ピタッとした長袖の黒いタートルネックTシャツを着て、その上に黎明色の半袖のフード付きパーカーを羽織る。
下は、Tシャツと同じ素材の黒いレギンスと、デニム生地のショートパンツを履いて、腰に水色のポーチ付きのベルトを通す。
そして、昨日切り揃えて貰ったセミロングの髪をポニーテールに縛り、お気に入りのピンクのサンバイザーを被れば、私の旅の服装、完全装備だぜ!



全身鏡の前で最終確認をしてからリビングへ向かうと、他のみんなもちょうど起きてきた。
家族そろっての最後の朝ご飯を食べて、後片付けを済ませてから少し談笑した後、揃って家を出る。
戸締りを確認して、一人ひとりとハグをしながら別れの挨拶を済ませたら、私以外のみんなは、それぞれの旅路へと戻っていった。

次に会うときまでに、一体どれだけ多くのポケモンたちと、仲間になれるだろうか。
きっとそれぞれが、それぞれに素晴らしい冒険の土産話を持って、新しい仲間と共に、またここに戻ってくるのだ。


私だって、負けない…!
きっと、誰よりもたくさんのポケモンと仲間になって、楽しい冒険をいっぱいするんだ!
リュックを背負い直せば、準備万端!

さあ、いくぞ!!


________



「では、これがモンスターボールと、ポケモン図鑑じゃ。君なら大丈夫だとは思うが、気を付けて行くんじゃぞ!」
「はい!ありがとうございます!」

行ってきます!と頭を下げてから、オーキド研究所を出て、階段を降りていく。
その先には、いつの間に集まっていたのか、仲の良い近所の子たちや、お世話になった人たちがたくさん見送りに来てくれていた。
「期待してるぞ!」「頑張って!」
彼等一人ひとりにお礼と別れを告げて、走り出す。
手を振りながら、その場にいない彼を想う。

“旅立ちの日は絶対見送りに行く!”
“寝坊したら、待たずに行っちゃうからね?”
“うっ…!だ、大丈夫だよ!”

やっぱり寝坊したんだろうなぁ…
さすがすぎる。けど、これからしばらく会えないのに、最後に話せずに別れるのはちょっと、いや、かなり寂しいかな。

みんなが見えなくなっても走り続けて、マサラタウンが一望できる丘の上で立ち止まり、振り返る。
そこには、いつもと変わらない見慣れた風景が広がっていて、ようやく、これからは私一人で旅をするのだと、実感が湧いた。
だんだんと心細くなってきて、少し俯いた時、風に乗って、彼…サトシが、私の名前を呼ぶ声が響いた。

「真奈ー!!」

その声を聞いた途端、不安な気持ちでいっぱいだった心が、ふっと軽くなった。
顔を上げると、ついさっき私が通ってきた道をパジャマのまま駆けてくる姿を見つけて、予想通りだったな、と笑いが込み上げる。
笑ったらちょっと失礼かなとは思ったが、我慢できずにくすくすと笑みが溢れた。そして、いつものように両手を広げて、その小さな身体を受け止める。
息切れがおさまるまで背中をさすっていると、バッと勢いよく顔を上げて、ニパッとした笑顔を浮かべた。

「間に合った!!」
「ふふっ、あの目覚まし時計、寝ぼけてまた投げちゃったんでしょう?」
「うっ、た、たぶん…」

お気に入りの目覚まし時計だったのに、と壊れてしまったことにショックを受けて、しょぼんとしている。
以前も同じことがあったのに、変わらないなぁ…なんて思ったことは、口が裂けても言えない。頭を撫でながら、次の街で新しいものを買って贈ってあげると言うと、目をキラキラさせて喜んでくれた。
…今度のやつは、モンスターボールと間違って投げて壊さないように、普通にシンプルなやつにしよう。

「ねぇ!それよりさ、どのポケモンにしたの?真奈の最初のポケモン!」
「おっ!やっぱり気になる?」

うんうんと何度も首を縦に振って期待の籠った瞳を横目に、腰につけているポーチからモンスターボールを取り出す。

「さあ、出ておいで!かげちゃん!」
「カゲー!」
「おおお!ヒトカゲだ!」

元気よくボールから出てきてくれた、1番目の仲間となったかげちゃんと共に戯れている様子を見て、大事なことを思い出した。
そうだ…私には、仲間がいる。
私は、1人ぼっちなんかじゃない。

「ありがとう、さーくん」
「え?なんで?」

かげちゃんと一緒にこちらを見上げて首を傾げるサトシに、なんでもないと返す。
1人じゃないというのは、仲間がいるということは、こんなに心強いことなのだと、改めて思う。

私はもう、大丈夫。
もう、振り返って、俯いたりしない。
私にはかげちゃんと、これから出会う、たくさんの仲間たちが、この先に待っているのだから。

「さて、私はそろそろ行かなくっちゃ。街に着く前に日が暮れちゃうわ」
「あ、うん…」
「街に寄った時は、必ず連絡するから」
「…俺も、10歳になったら、必ず旅に出るから!だから、だから…!」
「うん、分かってる。3年なんてあっという間に過ぎちゃうわよ!って、もう…泣かないの、男の子でしょ?」

じわじわと滲む涙を拭ってから、見た目よりもやわらかい癖毛を撫で付け、慰める。
少しして顔を上げたサトシの目に涙はなくて、ほっと息を吐く。

「俺、すぐに大きくなるから!だから、待っててくれよな!」
「ん!楽しみにしてるね!」

別れの寂しさをグッと堪えて、サトシを抱きしめ、さよならを告げる。
お互いに手を振りながら、かげちゃんを抱えて、今度こそ走り出す。

ここから、私の旅が始まったのだ。


________



時は流れて…
2年後、私は仲間たちと共に、ポケモンワールドチャンピオンシップスに出場していた。
会場では、熱いバトルが繰り広げられている。

本当は、バトルトーナメントに興味はない。
どちらかというと、ポケモンコンテストのほうが好きで、たまに出場しているほどだ。

でも今回、なぜわざわざ地方のリーグ戦を勝ち抜き、マスターズトーナメントの出場資格を得て、この場に立っているのかというと…
私にはこの勝負、絶対に負けるわけにはいかない理由があるからだ。


“アンタ、私とお互いのポケモンをかけて、バトルなさい”
“…いきなり何?嫌よ”
“なっ!…ポケモンコンテストでちょっと有名だからって、調子に乗ってんじゃないの!?”
“はぁ?そうじゃないわ。お互いのポケモンをかけてっていうのが気に入らないからよ”
“分かった!アンタ、私に負けるのが怖いんでしょ!だから嫌なんでしょ!”
“あーはいはい、そうねぇー。じゃ!”
“あ!待ちなさいよ!”
“…はぁ、まだ何か?”
“アンタのポケモン、可哀想よ?”
“…なんですって?”
“アンタ、ポケモントレーナーのくせに、ポケモンにバトルをさせないなんて、可哀想だって言ってるのよ!”
“なによ、その言い方!ポケモンはバトルをするだけが生き甲斐みたいに言わないで!私は、仲間たちがやりたいことを優先してあげたいの。それに、ポケモンにも個性があるんだから、バトルだけが好きなわけじゃないわ!”
“はん!仲間、ねぇ?”
“…なによ?”
“なら、そのお仲間さんと一緒に、この私に教えてちょうだいな?ポケモンがバトルだけじゃないってこと”
“…いいわ。それなら、今度やるコンテストで…”
“いいえ。ポケモンワールドチャンピオンシップスで、私に勝って証明してみなさいな”
“は…ちょ、なんでバトルでなのよ!?”
“負けたら、アンタの主張が間違っていたということよ!そして、アンタのポケモンたちは、強い私が育ててあげる。じゃあ、マスターズトーナメントで待ってるわ!”
“あっ!ちょっと!!”


回想が長引いたが、事の顛末はこうだ。
今までは、ジムリーダーなどの知り合いに誘われても、こういうなんちゃらシップには出てこなかったが、今回は意気込んで挑戦する身となった。
地方のリーグ戦で優勝した時に、出場する事が知り合いにバレてしまったため、みんなで応援に来てくれている。
何より、私の大切な仲間たちを引き合いに出されて、黙っているなんて、私にはできない。
この勝負、絶対に負けられない…!!



そして試合は進み、苦戦を強いられつつも、私とアイツは勝ち残り、ついに決勝戦で対峙することとなった。
一進一退のバトルが続き、私の最初の仲間であるかげちゃんことリザードンが、相手のポケモンと相打ちとなる。
残るはお互いに一体のみ。

「さぁ、頼んだわよ!ぴーちゃん!」
「ピカチュウ!」

相手のポケモンはリングマだ。
土タイプでは、ぴーちゃんが圧倒的に不利。
手持ちのワザで応戦するも、相手のワザがクリーンヒットし、ぴーちゃんは地面に倒れてしまう。

「ぴーちゃん!」
「ピ…ピィピ…」

会場の空気が、ピカチュウはもうダメか、と言っているのが伝わってくる。
でも…大丈夫、分かってるよ。

「あっはっは!どうやらあなたのポケモンは私のものになりそうね?バトルをさせないからこうなるのよ。あなたが間違っていたということね!」

ぴーちゃんの目は、まだ闘志に燃えている。
私の大切な相棒は、こんなとこで…このくらいで、諦めるはずがない!

「まだ負けてない!!…私は、私の仲間を信じてる。私たちの絆の力を、信じてる!今こそ見せてあげるわ…!ぴーちゃん、Zワザよ!」
「ピィピカチュウ!」

私たちは、ここで初めてZワザを使う。
対する相手は、既に何度もZワザの経験がある。現に今も、これでトドメだと言わんばかりの余裕の笑みを浮かべながら、Zワザをリングマに指示している。
使ったことのない技を持ち出すのはリスクが伴うが、そこは気力と根性でカバーするしかない。

駆け寄ってきたぴーちゃんに、成功を願って、祈るように私の宝物を首にかける。
そのまま抱き上げて、ぎゅっと抱きしめると、デンキZクリスタルが輝き出し、私たちの身体からパワーが漲るのを感じた。
Zワザの準備が整ったのだと判断し、いつものハイタッチをしてから、ぴーちゃんは私の腕から飛び出した。


「よし!ぴーちゃん、行くわよ!かみなり…いや、ケラウノス(ゼウスの雷霆)!!」

「ピィィカァァアッヂューーー!!」


もう一度言おう。
私たちは、メガシンカやキョダイマックスのことは知っていたが、大会直前になって、初めてZリングの存在を知ったのだ。時間がなくて、ぴーちゃんとは練習すらできずにここまで来た。
まさか、普通ピカチュウはでんき技専用の舞からの“ひっさつのピカチュート”というZワザを使うのだなんて、もちろん知らない。
会場はざわめき、相手も驚いた表情をしている。
しかし今は、頑張ってくれているぴーちゃんにしか目がいかないし、周りの反応なんて、早速どうでもいい。

「いっけぇぇえ!!!」

かみなりは、威力は高いが、命中率が今一つの技。
でも、眩い閃光を纏ったぴーちゃんが繰り出した私たちの絆のワザは、確実に決まるのだ。


見事命中したケラウノスは、愛称最悪の土タイプが相手でもものともせず、リングマは目を回して地に伏した。

「リングマ、戦闘不能!よって、今年度のポケモンワールドチャンピオンシップス、最強を決めるべく、強者たちが一堂に集いしマスターズトーナメント、ファイナルステージを制したのは…大会きってのダークホース、初出場の真奈だー!」

アナウンスを聞いて、勝てたことに安堵する。
嬉しそうに振り向いたぴーちゃんに駆け寄り、誇らしげに私の胸に飛び込んでくるぴーちゃんを、強く、強く抱きしめた。



仲間たちの手当てが終わり、ぴーちゃんから私の宝物を手渡され、首にかける。
この宝物、実は私が自分で加工したもので、ペンダントトップには、私が7歳の時に河原でサトシが見つけてくれた宝石の原石が光り輝いている。
綺麗なこの石は、不思議な力を秘めていて、寂しい時や不安な時に握ると、元気を貰えるのだ。
サトシやみんなが見ている前で、カッコ悪いところを見せずに済んでよかった、とホッと一息ついた頃、司会者が私たちを呼びに来た。

そして今、私たちは表彰台の上にいる。
大きなトロフィーを渡され、よろけて仲間たちに支えられながら、落っことす前にとトロフィーを足元に置いて、記者たちの写真撮影に応じる。
その後、司会者から今後の意気込みを聞かれた。

「私はもう、今後バトルメインのリーグ戦などに出場するつもりはありません」

そう答えた瞬間、会場が凍りつき、一瞬の間を置いてから耳が割れんばかりの絶叫がいたるところから響き渡った。
なぜ、とか、勝ち逃げするつもりか、とか聞こえたため、私は固まっている司会者からマイクを奪って、この大会に出場する原因となった出来事を話した。

「…私はあの人に、ポケモンたちはバトルをして強さを磨くだけじゃないってことを、知らしめてやりたかっただけなんです。だから今後は、私のポケモンたちが望まない限り、出場しません。」

言い切ってから、司会者にマイクを返す頃には、会場は静まり返っていた。
もう誰も、私たちを勝ち逃げだとか言うつもりはないみたいだ。

「なるほど、今回初出場された背景には、そのような深い理由があったのですね。大体、ポケモンがバトルだけだなんて…じゃあなんでコンテストとかがあるんだって話ですよねぇ?笑っちゃいます!」

司会者らしくない、不公平なコメントに少し驚くが、会場中が笑いに包まれて、言葉はないが、みんなが同意しているのが分かった。
アイツ…いや、ジーコ(自己中のじーこ)は、悔しそうな表情で走り去ろうとしていたため、待ったをかける。

「何よ!負け犬に情けは無用よ!」
「何言ってんのよ、私はお礼を言いたかっただけ。…久しぶりにあんなに熱いバトルができたわ。私の仲間たちも、とても楽しそうだった」
「え、あぁ、そう…」
「それに、あなたの仲間たち、とても強かった!あなたたちみたいな絆の在り方もあるんだなって、学ばせてもらったわ。だから、ありがとう」

心からの感謝を込めて、握手を求める。
ジーコは、ボソッと「…こちらこそありがとう」と戸惑いながらも私の手を取って、握手をした。
私たちの様子を固唾を飲んで見守っていた会場のみんなから割れんばかりの拍手を送られて、この大会は閉幕となった。



「おーい!真奈ー!」

荷物を持って関係者用の出口から外へと歩いていると、向こうから見覚えのある人達が手を振っているのが見えた。
そこには、家族や今まで知りあったたくさんの人たちに加えて、オーキド博士やハナコさん、そして、サトシの姿があった。

「真奈ー!!」
「わぁっ!と、大きくなったね、さーくん!」
「ピッカ!」

真っ先に走ってきたサトシを、両腕を広げて受け止めようとしたが、以前のようにはいかず、数歩よろけてしまった。
「すごかった!」と興奮気味に話すサトシを抱きしめながら、後から来た家族や知り合いたちからの祝福の言葉などに返答する。

「それにしても、そのクリスタルはなんだ?デンキZじゃあないよな?」

父からそう言われて、Zリングを見てみると、そこにはデンキZはなく、黎明色に輝くクリスタルがあった。

「え、デンキZって変化するの?」
「いや、そんな話聞いたこともない。お前の…いや、お前とピカチュウの絆の力が、そのクリスタルを変化させたのかもしれんな」
「さしずめ、“真奈ピカZ”だな!」
「すっげぇ、かっこいい!な、ぴーちゃん!」
「ピカピカ!」
「真奈ピカZ…気に入ったわ!それにこれは、私たちの大好きな色よね、ぴーちゃん!」
「チャア!」

この黎明色をした空は、夜明けが近いことを意味する。そして、ぴーちゃんが卵から産まれた時も、空はこんな色をしていたのだ。
私たちが初めて出会った時を象徴するような、この絆のリング…大切にしよう。



こうして、私の旅は、寄り道をしながらも順調に進んで来たが…そろそろ主役交代の頃合いだろう。
なぜなら、あの可愛かったサトシが、もうすぐ10歳の誕生日を迎えるからだ。
今後私は、サトシの誕生日に合わせてマサラタウンに帰り、そのまま一緒に旅をしたいと思っている。
サトシの夢を叶える手助けがしたいのだ。

またねと手を振るサトシは、まだ知らない。
私が帰った時、どんな反応をしてくれるのか、今から楽しみだ。
この旅の中で私は、ブリーダーや育て屋、ジョーイさんに、薬屋さんなど、色んな人と出会い、たくさんの知識と技術を身につけることができた。
この経験は今後、きっと役に立つだろう。



私の旅のお話は、ここまで。
ここから先は、サトシとの旅の物語だ。

リュックを背負い直せば、準備万端!
ぴーちゃんが肩に飛び乗ってきたのを確認してから、私は走り出す。

さあ、行くぞ!!


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