▼ where there is a will,there is a way
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次の日携帯を買うとマルコさんに電話をしてお礼を言った。
また会おうと言われた。
番号を登録したら001番だった。
これは探しやすいなと思ってすぐに、前の携帯の001はエースだったなとまた少し悲しくなった。
エースと別れて4日が経っていた。
次の日マルコさんに誘われて夕食を食べた。
落ち着いた雰囲気の居酒屋だった。
高級店じゃなくて安心したと友達に言ったら「あんたのためよ。よく分かってるわね」と感心していた。
マルコさんとはいろいろなことを話した。
なんとマルコさんも昔は白ひげサークルにいて、しかも幹部をしていたらしい。なるほど。マルコさんくらいの年齢になるとエースも落ち着くのかもしれない。
今のマルコさんは女の子と遊びまわっているようには見えないから。
昔のマルコさんはきっと今のエースみたいだったんだろうな、とは思ったけど。
私の描いた絵がみたいと言ってくれたから、私たちは次の日も会う約束をした。
「大きくて持って出るのは大変だから家に来てもらえますか?」
「はぁ…アンは心配でほっとけないねい」
マルコさんは困ったように笑いながら頭をポンポンと撫でた。
うれしかった。
マルコさんだからかなと思ったけど、落ち着いて考えたらエースを思い出しただけかもしれないと気づいた。
ちょっとだけがっかりして、ちょっとだけ安心した。
昔々、とある旅人は云いました。
−人は皆、幸せを探す旅人なのです−
エースを忘れることが私の幸せなのだろうか。
where there is a will,there is a way.
意思あるところに道はできる
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