おまけ


二人がしんみりしていると、ドアがキィ、と音を立てた。

「ごめん、お待たせ!!」

「お、やっと来たのな」

「購買で雲雀さんと会ってさ……」

「んな!十代目、お怪我は?!」

「いや、あの、」

ツナは、少し言いにくそうにしているが、極寺はお構いなし。
ストッパーの山本も、ツナを心配して止めようとしない。

「ツナ、話しちまえって」

「そうです、さぁ!」

「……購買に行ったら、雲雀さんにたまたま会ったんだ」

「それで?」

「これ……」

ツナはメロンパンを差し出した。
それは、一日限定20個らしいと噂されている、メロンパンである。

「これが、どうかしましたか?」

「…………雲雀さんがくれたんだよね」

「「…………」」

何とも言えない空気が、流れたのであった。


- 4 -


[*前] | [次#]
ページ:




top
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -