おまけ
二人がしんみりしていると、ドアがキィ、と音を立てた。
「ごめん、お待たせ!!」
「お、やっと来たのな」
「購買で雲雀さんと会ってさ……」
「んな!十代目、お怪我は?!」
「いや、あの、」
ツナは、少し言いにくそうにしているが、極寺はお構いなし。
ストッパーの山本も、ツナを心配して止めようとしない。
「ツナ、話しちまえって」
「そうです、さぁ!」
「……購買に行ったら、雲雀さんにたまたま会ったんだ」
「それで?」
「これ……」
ツナはメロンパンを差し出した。
それは、一日限定20個らしいと噂されている、メロンパンである。
「これが、どうかしましたか?」
「…………雲雀さんがくれたんだよね」
「「…………」」
何とも言えない空気が、流れたのであった。