本日、晴天なり
「じゃ、今日の授業はここまで。終わらなかった奴、宿題だからな。分かったか、沢田」
「はっ、はい」
「テメェ十代目になんて口利きやがる!」
「まぁまぁ、落ち着けって獄寺」
「っせぇ、野球バカ!!」
授業終了後、恒例となっている掛け合いが繰り広げられる。
最初はハラハラと見ていたクラスメートも、今では慣れ、楽しんでいるようだ。
「はぁ…宿題が増える一方だよ」
「大丈夫ですよ十代目!獄寺隼人、全力でお手伝いさせていただきます!!」
「あ、ありがとう…」
「なぁ、飯食おうぜ。今日は天気いいから、屋上行くか?」
「あ、いいね」
「じゅ、十代目がおっしゃるなら」
三人は、それぞれ鞄から弁当を出した。が、ツナだけは違った。
「んなっ、弁当忘れたー!!」
「マジかよ、購買行くか?」
「それなら俺が買ってきますよ」
「俺、購買行ってくるから、二人とも先に行ってて」
「俺らも行くぜ?」
「悪いしさ。じゃ、屋上でね」
そういうと、ツナは走って購買へと向かって行った。
それを、山本は笑顔で見送り、獄寺は残念そうに見送る。
「んじゃ、先に行ってるか」
「十代目に言われたからな、仕方ないがテメェと行ってやるよ」
「素直じゃねぇのな」
「黙れ野球バカ!!」
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