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雨と、
「キャッチボールしようぜ」
巧のその一言で集まったのは、吉貞、海音寺、そして瑞垣だった。
豪も来る予定だったが、体調不良により母親に止められた、らしい。
出掛ける間際に電話が来た。
ヒガシやサワは、瑞垣にビビって、逃げた。
本人達は、これから勉強会だの何だの言っていたが。
青波も行きたいと言っていたが、顔色が悪かったので宥めた。
後日、二人でキャッチボールすることを約束したら、その方が良い、と喜んでいた。
そんなこんなで、今日のメンバーは、
「原田、とっととキャッチボールしようぜ!!」
「姫さんとクリノスケが?馬鹿な事言わんと、早う走ってこいや」
「チョウチンアンコウなんかに指示されたくないでーす」
「なんやと?!」
「ははっ、仲良しじゃな」
「キャプテン、何を見たらそうなるんですか。止めて下さいよ」
「ま、アイツらは楽しんでるじゃ。わざわざ止めなくてもえぇじゃろ」
「そんなもんですかね」
この、まとまりのない4人になったのだ。