承太郎の幼馴染 | ナノ






「うわぁーいオッムライスーぅ」

目の前に置かれた美味しそうなオムライスを見て目をキラキラと輝かせるのは自然の摂理だと俺は思う。承太郎は俺の前の席に座ってコーヒーを飲みながら優しい顔して俺を見つめてる。とろっとろの輝かしい卵の上にかけられたデミグラスソースが食べて食べてと語りかけているよう。いっただきまーす!と手を合わせた俺はスプーンで掬ったオムライスを口の中に運ぶ。

「うッ!?」

そのあまりの美味さに俺の目はカッと見開かれた。ふんわり卵とスパイスの効いたデミグラスソース、そしてふんだんに使われた野菜のほのかな甘みを感じさせるケチャップライス。そのすべてが絶妙にマッチしていた。空腹だったことも相まってかオムライスはあっという間に食べきってしまった。これぞ美味ってやつか!なんか母さんの料理に負けず劣らずの美味さだった。さすが承太郎、なんでもできる幼馴染ってやつだな。

「ごちそーさまでした!いやー腹いっぱいだ。ありがとな、承太郎!」

膨らんだ腹をぽんぽんと押さえながら、承太郎に向かってにへ、と笑いかけた。もう俺ちょー幸せ。こんな美味しい料理食べれるなら、一週間承太郎と一緒もなかなか悪くないかもしれないなぁ。

コーヒーを飲みながら微笑を浮かべ俺のことを見ていた承太郎は、俺の言葉を聞いて「■が望むなら毎日つくってやるよ」なんて言いやがった。おいおいおいなんだお前かっこよすぎんだろ!?男の俺にさえ魅力伝えちゃってどうするの!?あぁ、きっと学校の女子たちがこの笑顔を見たらとろけおちるに違いない。学校のオラオラな承太郎とは違う家庭的な所謂ギャップを見て腰砕けなはずだ。くっ、イケメンで賢くて、しかもギャップ萌えさえも備えているとは…!我が幼馴染ながらなんて末恐ろしい男だ承太郎…ッ!

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