5月□日
リドルの真似をして私も今日から日記をつける事にした。続くといいな。書かない日はあってもいいからとりあえず卒業までは頑張りたいよ。





5月▽日
そろそろ5年生が終わるねとリドルと話していた。来年私達はどうしているのだろうか。
幸せならいいな。
リドルと居るなら私は幸せだよとか言ってみたら「そうだね。僕といたら君は課題は丸写しするだけでいいもんね」とか言いやがった。
リドルは課題を写させてくれないのに。手伝ってもくれないのに。
だけどなんだかんだ最後は写させてくれるんだよね。つんつんでれリドルである。
来年は課題自力で頑張ろう。




6月×日
今日もリドルは上っ面だけの笑顔で過ごしていた。疲れないのかな?あんだけ笑顔で居ると顔の筋肉固まりそうだけど、私と居る時は仏頂面だからなぁ。それか意地悪そうな笑み。うーん。リドル様の事ですから疲れないのでしょうね。
そういえば今日リドルに日本食を食べさせた。箸を使えないようです。
完璧リドル様なのに!と、かなり驚きました。ついついバカにしてしまい、私は朝日を拝めなくなるところでした。あの時のリドルの目は一生忘れないでしょう。




6月△日
リドルが箸を使えるようになっていました…。さすがリドル様です。
ていうか昨日箸を使えなかったのが悔しかったのかな?
箸をつかうリドルの顔はドヤァ…って感じでちょっと面白かったです。




6月○日
魔法薬学の時間にリドルの鍋をひっくり返してしまった。変わりに私の鍋をリドルに差し出したのです。魔法薬学が得意で良かったと思いました。
ていうかリドルは小さい男です。鍋をひっくり返しただけで怒るだなんて…。あいつは将来ちゃぶ台でもひっくり返しそうなのに。




6月□日
レイブンクローのマートルが死んだ。




6月▽日
ハグリッドが飼っていた蜘蛛が犯人らしい。リドルが特別功労賞を貰っていた。私は怖くなった。




7月×日
もう私の知っているリドルは居ないようだ。リドルはリドルだった。トム・M・リドル。私の知っているリドルはそれだ。ふざけた名前なんかでは呼ばない。
私のリドルはあの日マートルと死んでしまったのかな。




7月△日
日記を書くのはやめる事にした。少ししか書かなかったなぁ。
過去を留めておく事は良い事なのだろうか。悪い事なのだろうか。
後にみた時に懐かしさで胸が苦しくなる。戻らない日々が愛おしくなる。
それに苦しさを形として残す事が私には出来ない。
今日で最後です。そろそろ五年生が終わる。
来年私はどうしているのだろうか。
幸せならいいな。




















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