「…ねぇ」
「…」
「臭いわ」
「…そうね」
「窓開けないの?」
「…後でね」
「…」
「…」
「…」
「…できた!」
「ほんと?」
「ほら可愛い!マニキュア!!塗って正解でしょ?」
「んー…私にはよくわからないわ」
「はぁ?バカ!」
「相変わらず失礼ね」
「みてよ、ピンクで可愛いじゃない」
「そうね。窓開けるわよ?」
「ちょ!乾くまで動いちゃダメ!」
「あ、」
「ほら、ローブについたじゃない」
「…あなたが窓を開けようとする私の手を引っ張ったからローブについたのよ」
「だってハーマイオニーが動くから…」
「もういいのよマニキュアなんて。私には似合わないしもったいないわ」
「何もおしゃれをしないハーマイオニーの方がもったいないよ」
「おしゃれしなくても勉強はできるもの。爪に色をつけなくてもペンは持てるわ」
「そんなんだからあなたの髪の毛はいつまでたってもボサボサなのよ!!」
「爪と髪は関係ないわ!」
「一緒よ。はげちゃったからまた塗ってあげるわ」
「もういいわよ」
「良くない」
「いいって」
「良くない」
「…なんであなたそこまでして私をお洒落にしたがるの?」
「ハーマイオニーは宝の持ち腐れだからよ。せっかく綺麗なのに…」
「ありがとう。でもいいのよ別に」
「よくない」
「…なぜ」
「私の可愛い可愛いハーちゃんには可愛くいて欲しいの」
「私まだ終わってないレポートがあるから」
「せっかくハーマイオニー可愛いんだからおしゃれして楽しい人生を送ろうよ!恋愛しようよ!本の虫で花の10代を終わらせるの?」
「恋愛とか興味ないの」
「ロンがラベンダーと付き合った時あんなに怒ってたくせに…何が興味ない、よ」
「な!!それとこれとは…っ」
「違わないからね。勉強とロンどっちが大事なのよ?」
「あなたのそのセリフ変な映画の恋人みたいね。そして言っておきますけど、勉強の方が大事です」
「…!!!ロ、ロンに言ってやる!」
「どうぞ御勝手に」
「釣れないねハーマイオニーって!」
「逆にナマエったら釣られてるわね。あなた相変わらず…」
「もう!笑わないでよ!」
「あなたの気持ちは十分わかったわ。でもね、私にもあなたにも、まず、そうね…爪を塗る前にやらなきゃいけない事があると思うの」
「それはなぁに?ラベンダーを締め上げるの?」
「ラベンダーは別に悪くないわよ。まぁ…確かにちょっと気に食わなかったけど」
「じゃあなに?」
「明日提出のレポートよ」
「!!」
「私が1週間前から手をつけても終わらなかったのよ。あなた、どこまでやってるの?」
「どうして今更言うの?!ハーマイオニーの馬鹿!!」
「あなたほんとに勝手ね」
「あぁ、終わるわけないじゃない!ハーマイオニーが1週間かけて終わってないのに、私が、私が…あぁ」
「仕方ないく手伝ってあげるから、ね」
「ほんと?!いつもは自業自得よ!なんて突っぱねるのに…!」
「…爪を可愛くしてもらったしね。私の恋愛事情なんかに加勢してくれてありがとう」
「ハーマイオニー大好き!!」
「私もよ」





「ロンと私どっちが好き?」
「うーん。勉強ね」
「ツンデレハーちゃんも好き!!」














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