クィディッチがありロンとハーマイオニーの仲が今までに無く悪くなったりハリーがホグズミードに行ってる事がバレたりと、なんだかいろいろあった。
「あんな靴磨きブラシの何がいいのよ!本能だから仕方ないじゃない!!」
ハーマイオニーが重ねた教科書を机に叩きつけるようにして置いた。
靴磨きブラシという表現に笑ったらロンからギロリと睨まれた。靴磨きブラシとは同意だった。もちろん言わないが。
クリスマス休暇が終わるとグリフィンドールの談話室には行かなくなった。
だから必然的にハーマイオニー達と話す時間は少なくなった。
そのうちバックビークが処刑されるといって何かを始めたらしく、ハーマイオニーとロンは仲直りしたようだ。
「野蛮すぎるぞグレンジャーは!!」
ある日ドラコがそう言った。
今日私は珍しくスリザリンの談話室に居た。スリザリンからはあまり好かれていないから普段は談話室に来る事はないが、談話室は暖かい。
私の部屋は1人部屋だし寒いのだ。「…ハーマイオニーがどうかしたの?」
私にそう言われても困るが、とりあえずどうしたのかと聞いておいた。
「ふん。言いたくもないね」
じゃあ騒ぐなよと思いながらドラコを見た。
「…聞かないのか?」
「なにを?」
「なんで僕が怒ってるかとかだよ。カオリってグレンジャーと友達だろ?気にならないのか?」
「…友達だけど」
そう言うとドラコは深くため息を吐いた。
「カオリって関心ないよな」
「え、ひどーい」
さっきまでバカみたいに騒いでいたドラコは落ち着いていた。
「だから見えないものが沢山あるんじゃないか?」
「え?」
ドラコはいつも突拍子もない事を言い出す。どういう意味かと気になるような事だ。
「まぁ別にカオリが良いなら良いと思うけど」
どこかイライラした様子のドラコは再び深いため息を吐いたあと、男子寮へと入っていった。
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