私にクリスマスプレゼントは贈られてこなかった。ふくろうびん、というのも出した事はないしここは日本から遥かに遠いイギリスだ。
わざわざクリスマスプレゼントを出しはしないだろう。
ハーマイオニーからプレゼントをもらった。私は何も準備をしていなかったから申し訳なかったが有り難くもらった。
「ていうかハーマイオニーは家に帰らなかったの?」
「えぇ。帰らなかったわ」
私は今、グリフィンドールの談話室に居た。休暇で生徒はほとんど帰省しており、グリフィンドールと敵対しているスリザリンの私もスリザリン生やグリフィンドール生の目を気にせず友人達と穏やかに過ごす事が出来る。
ロンと仲良くなる前であったら躊躇していたが、今はもう違う。
私はハリー、ハーマイオニー、ロンと談話室でお喋りをしていた。
「だけどさ、何でカオリってスリザリンなんだろうね」
あの、カエルの姿をしたチョコレートを食べながらロンが言う。
「ほんと、カオリの両親ってマグルなんでしょ?」
「だけど性格はどちらかというとスリザリンだよな」
2つ目のカエルを食べながらロンが言う。
「え、私そんな嫌な性格?」
「なんか、向いてるよスリザリンに。君ってさ、素直で嘘つかないけど素直すぎてワガママなところあるし嫌いな人の事はとことん嫌いだし。
それにスネイプに嘘ついたんだろ?なんだかんだで目的の為には手段を選ばないってとこあるみたいだし」
ガーン。
ロンのセリフに衝撃が走る。
「そんなの誰だってよ!」
ハーマイオニーがそう言うが、ロンが言うように私はスリザリンに向いているのかもしれない。
「まぁ寮なんて関係ないさ」
ハリーが適当に仲裁に入る。
喧嘩ばかりなこの2人の仲立ちは大変だろうなとハリーを見ると、深いため息を吐いていた。
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