ルーピン先生とハリー。なんだかそこに居たくなかったので私は逃げるようにその場を去った。
するとすごくすごくすごく久しぶりに授業以外でスネイプ先生に会った。きゅん。


「いります?」
「いらん。立ったまま外で物を食べるのはどうかと思うが…」


先程ルーピン先生から貰ったチョコレートを食べていた。
ルーピン先生からチョコレートをもらったのは実は数回目。ルーピン先生はいつも私を変な目(別にいやらしい目ではない)で見てくるので、会う度に苦手になっていく。

良い先生だとはわかっているが、私を通して誰かを見ているような、昔を懐かしむようなあの目が苦手だ。


というのは置いといて、その貰ったチョコレートは毎回教室移動中など歩きながら食べていた。その度にスネイプ先生又はマクゴナガル先生に怒られる。


「チョコレートくらい良いじゃないですか?」
「ミスカワウチに食べ歩きはしないよう注意するのは何回目かな?」

ばったり出会ってそのまま場所を移動するでもなく立ち話。スネイプ先生と立ち話。


「さぁ。先生どこに行くんですか?」
「所用でね」

さっきから気になっていた、煙を上げている怪しい…薬?に目を向ける。スネイプ先生も私の視線を辿って薬に目を向ける。

「気にする事ではない」
「そんな煙の上がってる液体を前にして気にするなと言われても…」

チョコレートをかぷりとかじる。甘い。


「あ、今日はハロウィンですよ先生」

そう言った時のスネイプ先生は、で?とでも言い出そうな目。

「トリックオアトリートですよ先生。まぁ私は教授にいたずらも物乞いもしませんけど。チョコレートありますし。
日本ではハロウィンはそこまで盛んじゃないんですが、やっぱりこっちじゃパーティーとかあるんですね」
「相変わらず口が忙しいようで」
「両親も私も外国の知人は多いんですがね。パーティーですよ先生」
「我が輩はパーティー等の騒がしい催し物は苦手でしてね」
「でしょうね」
「……」

スネイプ先生がパーティー好きだったらなんか嫌だなぁ。

「あ、用事あったのにすいません」
「構わん」


これ以上立ち話をしていても迷惑なだけだろうから「よいハロウィンを」と言ってその場を離れる事を示した。


「それが適当な挨拶なのかね?」
「いやハロウィンの挨拶なんか知りませんから…じゃあ」


へらへら笑いながらその場から離れた。

ハロウィンなんて意識をした事はなかったが、久しぶりにスネイプ先生と話せたしきっと楽しいハロウィンになるはずだ。







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