何を知っているというんだ。

昨日は人をスクイブ扱いしておきながら(ハーマイオニーに意味を聞いた)、今日はお前はマグル生まれではないとでも言いたげな様子で。



あの後赤毛に「カオリを悪く言わないで」と怒鳴ったハーマイオニーと食事に向かった。


「いいの?」
「なにが?」
「赤毛の…」

私のせいで喧嘩させてしまった。
赤毛はハーマイオニーを何かと気にかけているようで、あぁ、また赤毛に嫌われた。
好かれたいわけではないけど、嫌われるのは気持ちがいい物ではない。


「喧嘩してたじゃない。私のせいっていうかさ…」
「あぁ、いいのよ。気にしないで。こっちこそごめんなさいだわ。
あいつがカオリを品を落とすような奴だなんて言うから…」
「彼は私が嫌いなのかな」
「違うわ。スリザリンが嫌いなのよ」

大広間に入り自分等のテーブルにつくためにハーマイオニーとは別れなければいけない。一緒に食事ができればいいのに。


「グリフィンドール生からはスリザリンは嫌われてるっていうか、まぁお互い嫌ってるの。私もスリザリンはあまり好きじゃないわ。
カオリは特別だけどね」
「…あ、ありがとう。まだ出会って2日の私にここまで良くしてくれるハーマイオニーは女神ね」


特別だなんて。
私の性格もきっとまだよくわかっていないはずなのに。


「あなた素直ね」

苦笑いともなんとも言えない表情でそう言うハーマイオニー。

「よく言われる。両親から嘘をついちゃいけないって言われて育ったから」
「そう。良い教育ね。でも世の中には嘘も方便って言葉があるのよ?
あ、別に私さっきのカオリの発言に何か思ったわけじゃないのよ。カオリって素敵だと思うわ」


ペラペラと喋るハーマイオニーが何だかおかしくて笑うと「何を笑ってるの?」と、ちょっと怒られた。


「ハーマイオニーがよく喋るから」
「そんな事ないわ別に普通よ。
ところで、早く食事をしなきゃ。授業に間に合わないわ!」
「別にちょっと遅れるくらい、いいじゃない」

ハーマイオニーは「駄目よ!!」と大きな声で言った後、私を急かしながら食堂へ向かった。

そんなハーマイオニーが聡明で優秀だと今から1時間もしないうちに知る事になる。







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