どうやらホグワーツ特急の中で倒れたらしい。貧血だとかなんとか。
魔法で浮かされて運ばれたらしいが、なんだかすごく冷たいと感じる。おぶったりはしてくれないのか、と。
別に構わないが。
「かおり!あなた大丈夫だったの?」
翌日大広間に行くとハーマイオニーが飛びついてきた。
「おはよー。大丈夫だったよ」
「日本からの長旅で疲れたのね」
「そうなのかな」
朝からテンションの高いハーマイオニーと夏休みの話をした。
来年の夏は日本に行きたいとかなんだかそんな話をしていたら、ふとハーマイオニーは「三大魔法学校対抗試合」という聞き慣れない言葉を言った。
「…さんだい、なに?」
「三大魔法学校対抗試合よ。今年あるらしいの。まぁ、私達は17歳未満だから出られないけどね」
だから、三大魔法学校対抗試合ってなんだ。対抗試合という事は球技大会や体育祭のような事をするのだろうか?クデ…なんとかっていう競技でだろうか。
「それより!しもべ妖精についてどう思う?!」
三大魔法学校対抗試合とやらについて考えているとハーマイオニーはいきなり大声で問いかけてきた。
「し、しもべ妖精?」
またまた聞き慣れない単語にクエスチョンマークを浮かべてみたが、ハーマイオニーは気づかない。ベラベラと話している。
長い夏休みのせいで耳がなまったのかハーマイオニーの早口のせいか、若干聞き取れない。
とにかくハーマイオニーが憤慨しているという事はわかった。
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