1ヶ月とちょっとぶりのホグワーツ。スリザリンの寮は相変わらず冷たかった。
目を覚ました時私はその冷たい寮の談話室に居た。
なにかがおかしい。なにがおかしいのだろうか。
そうだ、私はホグワーツ特急に乗りホグワーツまできた。ドラコと話していて、ロンの妹と出会い、それからどうしたんだっけ。というかいつホグワーツに着いたっけ。
とりあえずソファーから体を起こした。
「目が覚めたか」
暗闇から声がした。突然の声に、ひっと小さ…いやわりと大きめの悲鳴を上げてしまった。
「すすすスネイプ先生ですかビックリしましたよ」
暗闇からぬるっと出てきたのは何だか久しぶりなスネイプ先生。
バクバクと心臓が激しくなっている。とても驚いた。
「貴様は体調管理もろくに出来ないのかな?」
「体調管理…?」
なんの事だ。見るからに健康体ではなさそうな大人に体調管理云々と言われたくはない。
「我が輩は貴様を女子寮まで運ぶ事は出来んのでここで寝かせていたが、自分で歩けるようなら早く部屋に帰るのが無難だな」
「あ、そうですか…。ていうかなんで私は談話室のソファーに」
寝てるのですか、と言葉を繋げようとしたがスネイプ先生の言葉により遮られた。
「我が輩は暇じゃなくてね。いつまでもミス河内のお守りをしてはいられないのだよ」
「理由聞こうとしただけなのに…」
ボソリとそう言えば鼻で笑われた。そしてローブを翻して談話室から出て行く。
「…はぁ」
とりあえず自分の部屋に行こう。今日なぜ談話室で寝ていたかは明日にでもドラコあたりに聞けばいい。
そういえば、スネイプ先生と久しぶりに話したなぁ。
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